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 既存床下、天井裏の調査

築46年ともなると、耐震対策がどこまでできているか、はなはだ疑問です。
いわゆる新耐震という地震への耐震性能を高めた構造基準は、1981年からのもので、それより前に建てられた建築は、耐震への配慮が足りません。
さらに、現在の構造基準は、その新耐震より厳しいものになっています。
この計画でも、スケルトンリフォームをするので、建物の耐震補強は必ず必要となるので、耐震壁の壁量計算はしておくのですが、計画を立てるにも、予算を考えておくにも、既存構造骨組みの状況だけでも確認したくなります。
古い住宅の良いところは、天井や床下が覗きやすいこと。
2階の押入の天井板は、お約束通りというのか、釘打ちされてなくて、あけることができました。
小屋梁の組み方の確認ができました。小屋裏にあがれるほどの高さがあります。
古い木造らしく、材は細めですが、丸太も使われています。
断熱材は、まったく入っていない。時代としては、そんなものかもしれません。

不思議なことに、船底天井になっている部屋の棟のような材は、まったくのダミーでした。今度は、天井高さがずっと上げられそうです。

床下も覗いてみました。
和室の畳をあげて新聞紙と防水紙(湿気が多くて後から入れてそうです)をめくってみると荒床が現れます。荒床は釘止めされていました。

荒床をあけてみると、こちらは残念ながら想定通りで、床から土間までの高さが低く、基礎の立上がりが法定基準以下でした。
畳が黴びたことがあるということでしたので、土台や大引など状態が心配でしたが、傷んではいないようです。小さいながらも床下換気口がついていたからでしょう。
いずれにしても、床下には、何らかの対策が必要です。