08
28
 シートが外れて外観がみえてきました。

お盆休み前には吹付けが完了していた外壁ですが、シートがはずされて外観が確認できるようになってきました。

ようやくシートが外れた段階です。これから外壁への取付けるもの(照明器具や樋、屋上へのタラップなども)を取付けたら足場の解体です。足場が解体された後にバルコニーの工事、外構工事へと進みます。

南面には木製のバルコニーが取り付きます。
内部の工事は、大工さんが暑い中、格闘中です。
以前、お風呂の防水下地、FRP防水の写真をアップしていますが、FRP面への塗装仕上げが済んだのをうけて、大工さんが天井の取付を終えたところです。
FRP面の仕上げ処理に、まだ荒い部分が残されており、こちらは修正と補修を頼んできました。

鉄骨階段も既に取り付いていて、仮の段板での上り下りが可能になっています。 仮の段とはいえ、上り下りが楽になりました。
壁廻りのささら桁は 、これからの大工さんの工事で、壁の中へ隠れてしまいます。
段板とイナズマ型のササラのみがみえる軽やかな階段になります。
天井板も、もう貼られていましたが、外部のシートがはずれたので、内部の天井がす〜っと空へ延びていく感じがでてきました。

リビングの壁には猫ちゃんのための柱と棚板が取り付きます。玄関のシューズクロゼット、リビングの飾り棚、猫ちゃんのトイレ置き場、洗面脱衣室の収納など、これからも大工さんの工事がしばらく続きます。
大工さんのが終わって、内装屋さん、設備屋さんへと工事が引継がれていきます。
工期は遅れてしまっています。建主さんには申し訳ない限りです。
あと一月とちょっと、お引渡しまでの時間がみえてきています。がんばっていきましょう。
 

08
16
 内々の内覧会とほったらかし温泉


引渡を完了した「季節を見おろす家」ですが、お引っ越し前の間に内々での内覧会をさせていただきました。甲府までとなると、小旅行です。
お盆前だったんですが、すでに中央高速では渋滞が始めっていて、お昼ごはんを食べる間もなく現地に入り、「季節を見おろす家」に長くいすぎたこともあって、4時頃となる遅い昼食。
押せ押せの時間の中、早帰り組とわかれ、甲府に行っているなら一度寄りたかった「ほったらかし温泉」へ。途中にある長谷川逸子の山梨フルーツ園に寄ることもなく、気持は温泉だったのですが、フルーツ園近くのお店の誘惑には勝てず、ちょいとフルーツのお土産探しで寄ったお店では、たっぷりの試食をいただき、しかもプラムのおまけももらって、いざ温泉へ。

山梨フルーツ園の中を抜けて、ほったらかし温泉に到着

休憩所や販売店の並ぶ中を抜けて、少し下ると温泉場です。
ほったらかし温泉には、古い方の「こっちの湯」と、新しくできた「あっちの湯」の二つの湯があるようで、この日はもう「こっちの湯」が閉まっていたので、「あっちの湯」へ。
最近の立寄温泉って、どこもけっこう立派のところが多いんだけど、ここはまあ、ほったらかしというか、やりっ放しというか、ザックリ感満載、登山で立ち寄った山の温泉って感じのする 温泉小屋です。

ざっくりしてるっていっても、ちゃんと内湯も洗い場もありました。
洗い場のお湯もしっかりでてるし、汗をかいた身体もすっきりできます。
ここは何と言っても、露天風呂にでれば、右手には富士、左手には大菩薩嶺をのぞみ、眼下には甲府盆地という景観が魅力なんですね。
この時期はなかなか富士山がみえないですね 。残念ながら靄ちゃって、この日も富士山はお隠れのままです。
夕闇の近づく時間だったので、ぽつぽつを盆地に明かりがつき始め、そのまま夜をむかえて、露天の寝風呂につかりながら、星空まで見ていたかったのですが、 みんなの帰り時間もあるし、渋滞も気になるので、この日はそのあたりで湯から上がりました。
湯上がりにいただいた、休憩所でのかき氷が最高です。

温泉を後にする頃には、西の空には日が落ちて、夕焼けが最高でした。

 

08
13
 外部工事が先行して進んでいます。

お盆休み前に、現場打合せに行ってきました。
現場では、大工さんが外部工事を進めるために下地づくりに追われています。
板金屋さんに屋根工事を進めてもらうために、壁と屋根の取合い部分の下地づくりが先行していて、板金屋さんが、順次ガルバリウム鋼板の屋根を葺いています。
先週は、ルーフィング状態でしたが、トップライトと玄関ポーチ部分を除いてほぼ葺き上がっています。

トップライトは、屋根に穴をあけることですから、防水のためのルーフィングも慎重に取付けられますが、屋根の板金も、工夫のしどころで、水が入ってきたとしても、ルーフィングにまでも廻らないように、裏板をしっかり入れて、水を軒先に流すようにしています。

屋根のガルバリウム鋼板の立て平葺きは、当社ではよく使う葺き方ですが、板金を手加工する職人さんが減ったのか、どちらかというと、コスト(手間)を押えるためということがおおきいのでしょうが、近年、規格品の立て平ものを使われることが多いです。
そうすると、軒先などの端部は、プラスチックのキャップがはめられてしまい、とても興ざめな納まりになってしまいます。
この現場でも、規格品を使わず端部は折り曲げて納めてくださいとお願いしてあったのですが、 なかなかそうはいかなくなって、規格ものになったもので、どうなるものかと思っていたのですが、板金屋さんがちょっと気を利かしてくて、ガルバリウムによるキャップを探してくれたみたいです。
これなら、まあ、いいかな、です。

ちなみに、折り曲げて納めていくと、こんな感じ。
これは、「季節を見おろす家」の屋根です。地方には普通にこうしてくれる職人さんがいるんですね。

下の写真は、壁の通気を屋根の通気層に抜いていくための穴です。
ちょっと雑な感じであいていますが、ここの軒は、軒裏現しで軒先が上がっていくので、壁の通気が、軒との取合い部分で抜きづらいため、屋根の通気層へとつないでいるんです。
ちょっとわかりにくいところかもしれませんが、この段階の現場では、通気の流れがちゃんと打合通りにできているかの確認は、隠れてしまう場所であるだけにとても重要な部分の一つです。

暑い一日でした。現場で働いてくださる職人さんたちには、頭が下がります。
とりわけ、屋根での板金屋さんはガルバリウム鋼板からの照り返しもきついという大変な場所での作業で、いろいろと考えて納まりを作ってくださっています。ありがたいことです。
現場からの帰り。暑い中での帰りのバス待ちは、どこかまったりとおおきな木にも雰囲気のある停車場です。 なかなかいい感じでしょ。

08
13
 建物の引渡をいたしました

「季節を見おろす家」は、8月5日に施主検査、8月8日には、引渡が完了しました。

引渡の前には、施主検査で指摘された箇所を確認してまわり、その後、キッチン、電気、ガス、SECOMなどの機器類の使用説明です。

始まりから終わりまで約6時間、予定よりかなり時間がかかりましたが、最後に建設会社からの引渡書や緊急連絡先などの書類説明、と鍵番号の確認の後、鍵の引渡です。
外構の植栽工事の他、一部の手直し部分も見つかり、残工事としては残るものの、無事引渡を終えることができました。

 

08
11
 外壁の吹付け完了


「猫と暮らす小さな家」での外壁の吹付け工事が昨日完了しました。
エントランス部分と居室のある部分でツートンになるので、2回に分けての吹付け工事でした。今日は休日ですが、吹付けの養生はがしをしてくれているはずです。

吹付け工事の間、窓ガラスや外壁についているものは、全てシートで包まれ、吹付け材がかからないように養生されています。
そんな窓も開かない風通しのない現場の中で、しかもこの蒸し暑さがピークの時期に、大工さんは黙々と内部工事を進めてくれていました。

「猫と暮らす小さな家」は建築面積9坪弱、延床面積も地下を除くと18坪程度の小さな家ですが、2階のリビングの天井は、高いところで4mを超える天井高さのある勾配天井です。そらに向かって、天井が延びてゆく感覚でつくっています。

 
昨日の蒸し暑い中でしたが、地下は気温の低さが実感出来る場所でしたが、気温が低くても、このムシムシ感はいやなものです。ただ、気温が低く湿気が多ければ結露が起きてそうなものですが、それがないのは外断熱のおかげでしょうか。コンクリート躯体が、地面よりも冷えていないというのは一つの要因でしょうね。

08
5
 大工さんとの打合に行ってきました。

現場は順調に進んでいます。
前回の打合の時から、サッシの取付が始まっていましたが、既に玄関ドアを除いて、全て取り付いてます。ただ、中庭に面したガラスが、一部、型板ガラスではいったのは間違っています。これは取替を依頼しました。

屋根工事もトップライトがついて、防水のためのルーフィングまで進んでいます。
棟が重なったり、屋根が折れたりする部分があるので、監督さんには、ルーフィングの処理の仕方には、十分注意するようにお願いしてきました。

この現場では、リビング前の軒を半間の長さで出しています。軒裏は垂木をそのまま現します。雨が激しく吹き上がると、垂木が室内へ入るところが心配です。垂木を伝って、雨水が入ってくる場所になりかねないからです。
そんなところには、下地の段階から雨水が浸入しないようにしっかりとシーリング処理がしてあります。大工さんが対応してくださいました。感謝です。

サッシと土台水切りも付き、外壁工事も進んでいます。
最近の木造住宅では、外壁の通気工事がとても大切ですが、通気胴縁がサッシにあたっていると、通気層をのぼる通気をとめてしまいます。サッシの下では、数センチ離して通気胴縁をとめて、空気の流れが横へ動くようにしておく必要があります。

写真の窓は巾がないので特に問題ではないのですが、引違い窓など巾の広い窓では必ずこんな感じで、通気胴縁をとめておきます。
今の下地の段階で確認しておくことは、建物の性能のために、とても大切な部分なんです。
 

08
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 完了検査が終了しました。

8月2日に審査機関による完了検査が無事終了しました。

<写真は、アイランドキッチンのあるダイニングから奥の和室方向を見る>
「季節を見おろす家」は、延床面積が60坪程度の2階建て住宅ですが、傾斜地であったこともあるのですが、確認を通すまでは、とても調整の大変な計画でした。
甲府市では、2階建て住宅でも、構造が固まった時点での中間検査がありました。
工事がはじまってからの変更もあって、変更届も提出しています。
これまでのことを思うと、完了検査は、とてもすんなりと終わってしまいました。
何も問題はないはずですが、やはり、検査が通るまでは、それなりに心配なものですから、すんなり終わったことは、良いことなのですね。

「季節を見おろす家」には、和室があります。
最近、東京では造る建主がぐっと減ってしまった和室ですが、他の部屋と比べて重心のぐっと下がった感じがいいな〜と思っています。

こちらの外観は、傾斜地の上から。道路に接道した側で、玄関はこちら側なので、2階が玄関です。

傾斜地の下側は緑道が通っています。
煙突のみえるところがリビングです。

薪ストーブのあるリビングはこんな感じ。
1階のファミリールームも本棚が完成しています 。
完了検査に向けて、ひととおりの室内工事は終わったようですが、外構と植栽工事がまだ残っています。
5日は施主検査と合わせて事務所検査の予定ですが、審査機関の検査の後、仕上げ確認に廻ってみたのですが、まだまだ手直しの必要なところがけっこうありました。
引渡まで、まだまだ現場は大変そうです。
 
 

08
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 外壁工事・防水・そして勾配天井!

現場に到着すると、
ラスがはられていた外壁にラスモルⅡが施工されておりました。
左官下地の状況もぐっとワイルドな感じでいつも見とれてしまいます。

そして単管足場にひらひらしている白いもの。浴室のFRP防水です。
浴室壁は白いトップコートのFRP仕上げになります。

そして2階へあがると、前回リビング天井に目地底のシナテープが貼られていましたが、

とってもきれいにシナベニヤが貼られておりました。
写真はペンダントをつり下げる部分だけ、天井をフラットにしあげてくださっている棟梁です。うつくしい!
 

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 ウレタン吹付けから壁下地へ

ちょっと報告がご無沙汰していた猫と暮らす家も、工程は遅れ気味ですが、ペースは上がってきています。
ちょっと前になりますが、省エネ4等級を目指すこの現場では、外壁、屋根裏に現場発泡のウレタンの吹付け工事が完了しました。



天井には160mm、壁には80mmの吹付け厚さになります。
2階リビングの天井高さが、MAXで4mを超えるこの小さな家でも、まずは断熱性能気密性能を高めることが大切です。現場吹付けのウレタンフォームは隙間なく外周部を埋めてくれます。
しかし、それだけでは天井の高い家では足下が冷えそうですから、夜間電力利用の蓄熱暖房機を地下に設置して、足下から暖気がゆっくりと上がってくるようにしています。
そして、上がってしまった熱気を地下へ循環させるカウンターアローファンも設置されます。(本体はもう付いてるんですが)

吹付けの完了した現場では、大工さんが壁をふさぎ、仕上げのための下地づくりを進めています。

リビング天井が高いために、こんな足場を作っています。
下地のボードを貼るのも、こんな場所では大変ですが、ここの天井は目透かしの板張りなので、下地のボードを貼って、目透かしの目地底に仕上げテープを貼っています。写真の天井はその状態です。
外壁工事も進んでいます。
今回始めて使う富士川建材の「ラスモル Ⅱ ノンクラック通気工法」。外壁が軽く、薄く、クラックが少なく出来る工法です。いつもと違う見慣れぬ下地の状態ができています。外壁もモルタル塗りの左官工事が始まります。

現場のこれまでの経緯はこちらから  猫と暮らす小さな家