05
11
 上棟と中間検査前の確認

お手伝いしている老人ホームが上棟して、屋根の野地板が張られ構造金物がつくという予定で、金物取り付け状況と中間検査の予定確認のために、構造設計者、元請設計事務所と共に、現場へ伺ってきました。

規模は大きいですが、木造平屋のこの建物でも、構造で検査することは、住宅と変わりません。
基礎と土台をつなぐアンカー、柱や梁に着いた引き抜き防止の金物、筋違の固定金物、屋根の水平剛性を確保するための火打金物や構造用合板の取り付け状況の確認です。
各部に使われている金物類の強度や取付位置・方法が、構造設計図どおりであるか、合板を止めている釘の仕様やピッチに間違いはないかなどを、細かく確認します。

外壁部の基礎部分と室内の間仕切り壁との取り合い部分で、高さの違いは、室内の基礎は、床仕上がりより低くするために下がっています。
外壁は、地面からの湿気などから土台を守るために高さが必要ですが、室内は、地面レベルからできるだけ床を上げずに、バリアフリーを実現するために下げたものです。
高さの段差とは別に、基礎コンクリートの側面にも段ができています。
これは、断熱材を必要とする外壁基礎と室内基礎の仕上げの厚みを調整するための段差です。

基礎断熱をするこの現場では、床下に気密性を作ることが重要です。
土台と基礎コンクリートの間に隙間ができては、外部との気密性が保てません。写真からは、基礎コンクリートと土台の間に、気密のためのパッキンが入っている様子がわかります。

ホームの個室の窓がこの柱間に開いてきます。
外構工事が進めば、竹林が美しく見えてきそうです。

実は、写真を見てお分かりかと思いますが、金物の取り付け工事が遅れており、この日の検査は、十分にできませんでした。構造設計者には申し訳ないのですが、再検査をしなくてはなりません。

 

 

05
7
 2020年 Best of House デザイン賞

うっかりしていたというわけでもないのですが、ご報告です。

一昨年に続いて、今年も「Best of House デザイン賞」をいただいていました。
賞をいただいていたのは、デッキ部門で、一昨年と同じく、都内の狭小住宅に作ったプライベートなデッキバルコニーで、「ろじのさき」という住宅のものです。

「ろじのさき」は、建築面積が、8.2坪程度しかとれない敷地条件の中、プライバシーを守りながら、リビングダイニングとバルコニーの水平方向のつながりや、吹抜による垂直方向への広がりをつくり、住宅密集地でありながらも、敷地周辺の状況を考えることで、陽射しや風通しを確保した住まいです。

つい先日、この「ろじのさき」は、Houzzのデンマークのサイトでも特集記事に取り上げてもらっています。
「リラックスとインスピレーションを与えてくれるテラス」というような事例で、「ろじのさき」は、日本の禅のイメージを与えてくれる空間として選ばれたようです。
そのデンマークのサイトはこちら。
Billedskønt: 15 terrasser får os til at drømme om sol og sommer

「ろじのさき」の竣工写真はこちらからご覧になれます。
works>ろじのさき

「ろじのさき」の最近様子や工事の時の様子は、こちらからご覧になれます。
blog>ろじのさき

06
6
 「とんがり屋根の家」竣工写真をアップしました

ここのところ、竣工写真をあげていませんでした。
気がついたら、4年も前のものから溜まっていました。

久しぶりにworksを更新しましたので、ご覧いただければ幸いです。

「とんがり屋根の家」は、施主が、室内の壁天井を塗ったり、棚を作ったりしたセルフビルドのある小さな小さな木造3階建住宅です。
おかげで、とてもローコストな住宅になった、やればできる住宅です。

「とんがり屋根の家」は南東2方向が道路に面する住宅で、狭い道路のために、道路からの厳しい高さ制限(道路斜線)が2方向からかかり、住宅地であることから、北側のお宅への日差しを守るための北側斜線(高度斜線)があるために、敷地のすべての方向からの高さ制限がかかるという住宅でした。

敷地面積も15坪に満たない狭さですが、吹抜やトップライト、ぐるっと回れる動線など、広がりを感じてもらえるようにしています。
まだ小さいお子さんとの3人家族の住まいを、お母さんのお仕事スペースやお父さんの趣味コーナー、たっぷりのウォークインクロゼットなど、この家族ならではの使いさやさや個性に寄り添って、相談しながらまとめています。

竣工写真はこちらから
works>とんがり屋根の家

工事の様子などはこちらから
blog>とんがり屋根の家

01
15
 狭小住宅でのロフトの使い方

都内の住宅の多くは、限られた敷地面積の中で、建蔽率や容積率をいっぱいに使い、できるだけ有効に床面積を増やそうと考えます。

建築家の仕事としては、ただ建蔽率から容積率を満足させるだけでは納得できる住宅にはなりません。
そこには、陽射しや風通しなどの敷地環境を生かし、クライアントの生活スタイルを考えた間取り、デザインの提案がなければなりません。

ロフトとか小屋裏収納というものは、空間をダイナミックに見せる有効な要素で、最近の都市型住宅のなかでは、必須といえるほどのスペースとなっています。

今回、「ろじのさき」のロフトデザインが、住宅・インテリアのデザインサイト「homify」の特集「ロフトの新アイデア&デザイン Best5!」にピックアップされました。

「ろじのさき」のロフトは、斜線制限いっぱいに作られた3階屋根裏部分を有効活用するために設けたもので、収納としてだけでなく、3階の天井の上昇感が、小さな家の広がりを感じられるような仕掛けになっています。
細長い住宅の真ん中あたりにあるロフトは、片側は書斎(詳細の子供たちの勉強コーナー)とつながり、反対側は寝室(子供部屋)とつながっていて、ロフトへは、寝室側から上がれるようになっています。

ロフトは、法規制では、天井高さ1.4m以内に抑えないと認められず、面積についての制限もあります。
とくに最近は、自治体によって、ロフトの作り方への規制が条例により厳しくかかるようになってきました。
残念なことですが、今ではこのように下に階から空間として連続せさるようなロフトが作れない自治体もあります。ご計画の時には、ご注意ください。

「ろじのさき」は、住宅密集地に建つ狭小住宅です。
敷地面積13.6坪ほどなので、建築面積は8.1坪しか取れません。
南に3階建ての木造住宅が建っていて陽射しが入りにくく、西が崖地の扱いづらい地盤など、厳しい条件の敷地でした。
それでも周辺環境を検討することで、陽射しを取り込み、通風を考え、縦空間や視線の抜けを生かした広がり感、小さいながらも地下収納も用意した住宅です。

「ろじのさき」の竣工写真はこちらから
works>ろじのさき

「ろじのさき」の現場の様子やその後の様子は、こちらから
bleg>ろじのさき

website「houzz」や「homify」からもご覧になれます。

03
5
 「収納いっぱい子育ての家」が特集記事に紹介されています。

建築・インテリアの情報サイト「Houzz」では、47都道府県の美しい家を紹介している好評シリーズがあります。
2月は、東京の事例が紹介されていて、ギルド・デザインが設計監理をした住宅「収納いっぱい子育ての家」が、
「都市部らしい住まいの快適性を追求。東京23区内の美しい家12選」
に選ばれて、紹介されています。

「収納いっぱい子育ての家」は、お子さん3人とご夫婦の5人家族の住まいで、お子さんが遊んでいる様子が、キッチンにいるおかあさんにもなんとなく伝わるようにと、リビングに大きな吹き抜けのある住宅です。
大きな吹き抜けを中心とした間取りということもあって、足元が冷えないようにと、北海道レベルの断熱気密性能を付加することで、どこにいても暖かな住まいを実現しています。

間取りも少し独特で、スキップフロアーの床構成になっています。
リビングの下は全面床下収納のなのですが、リビングからは、ダイニングキッチン、主寝室、ウォークインクロゼット、リビング床下収納へと、らせん状に降りていきます。
壁には珪藻土、床はパインの無垢フローリングなど、自然素材をたくさん使った家でもあります。
竣工写真はこちらからご覧になれます。
「収納いっぱい子育ての家」 

02
26
 「茶の間のある家」1年検査

文京区でリノベーションした住宅「茶の間のある家」の1年検査にお邪魔してきました。
「茶の間のある家_リフォーム」は、築40年を超える木造住宅の耐震補強、断熱気密改修を中心に、いまお住いのクライアントのための生活に間取り変更などをしたリノベーション住宅です。

検査にお邪魔すると、片づけをされてはいるんだろうと思いますが、それでも、どこのお宅もきれいに使っていただいています。
それは、十二分な打ち合わせをさせていただいているからこそ、愛着ある住まいであり、使い勝手も良い証であるのだと思います。
「茶の間のある家」も、とてもきれいに使っていただいていました。
遊び盛りのお子さんが二人いるので、散らかりがちだと思いますが、お子さん達も自分達のスペースを上手に使っているようで、楽しそうです。

検査では、漆喰塗装の入り隅に一部ヒビが入っている部分が見つかったり、西日を直接受けるスチール製の玄関ドアに、若干の歪みが出るなどの指摘を受けて、修正・手直し工事の予定を立てました。
全体としては、大きな問題点はなく、検査は無事終了しました。
クライアントからは、暖かくて快適、使いやすいキッチンや洗面所など、嬉しい言葉をもらいました。

「茶の間」は、リビングであり、ダイニング、お客さんをお迎えする場でもある部屋です。小さな住まいならではかもしれませんが、多機能な部屋ながら、気持ちいい使い方をしてくださっています。
茶の間に用意しておいた棚や出窓は、子供達のおもちゃの収納場所というだけではなくて、作品やら小物たちで、可愛らしく飾ってありました。


 
畳とフローリングの取り合いもすっきり納まっています。


お子さん達の部屋は、家具を大工さんに造作してもらっていて、引き出し収納付きのベッドの下には勉強と本棚、洋服掛けのハンガースペースがあります。
お引き渡しの時には、穴だけ開けていたベッドのサイドボードと天井からの幕板には、ロープが張られて、落下防止のロープ柵が出来上がっていました。
2階のファミリールームは、お子さんの鉄棒練習場になっていました。
いまは、こういうものが購入できるんですね。
うちの中にこんな練習場所があれば、ちょっと嬉しくないですか?

 
「茶の間のある家」の現場や最近の様子は、ブログからご覧になれます。
こちらからどうぞ blog>茶の間のある家 
 
 

02
13
 homifyの中国語のサイトにピックアップされています。

homifyは、住宅デザインやインテリア、収納雑貨などをワールドワイドで紹介するWEB SITEです。
以前、「路地が巡る家」の階段ホールや、「ろじのさき」が住宅密集地でも快適なスタイリッシュな狭小住宅として紹介されていましたが、今回は、中国語(北京語)のサイトで、「夾層設計: 22 個寬敞又明亮的美麗範例」として、ピックアップされました。

ピックアップされたのは「ろじのさき」の書斎コーナーとロフトの写った写真で、中国語は読めませんが、デザインされたロフトの紹介のようです。

「ろじのさき」の竣工写真は こちらから works>ろじのさき
「ろじのさき」の工事中の様子から最近のことなどは、こちらから blog>ろじのさき

01
27
 「ろじのさき」がhomifyにピックアップされています。

「ろじのさき」が、住まいの写真情報サイト「homify」の特集記事にピックアップされました。

homify(ホーミファイ)は、世界の住宅デザイン・北欧インテリア・収納雑貨・DIYアイデアなど、最新の情報を得られる「住まい」総合ポータルサイトです。
homifyでは、たくさんの住宅に関わる特集記事が用意されていますが、「ろじのさき」は、「住宅地でも快適に過ごせるスタイリッシュな狭小住宅」として、紹介されています。
「ろじのさき」は、8坪ちょっとの建築面積の小さな木造3階建て住宅です。
南側に3階建て住宅が建ち、道路幅は1.8mという古くからの住宅密集地にあります。採光や通風、プライバシー、高さ制限などを考えると、住宅地としては厳しい条件の場所ですが、都心というメリットを活かして生活するご夫婦とお子さん二人のためのコンパクト住宅です。
竣工写真はこちら works_ろじのさき
工事中やその後の様子はこちら blog_ろじのさき

01
8
 「ろじのさき」お引越し後の写真をアップしました。

わずか13坪ほどの狭小敷地、建ぺい率60%、建築面積8坪ほどの小さな住宅「ろじのさき」の竣工写真を改めてアップしました。

今回の写真は、生活を始めて数年後に再撮影させていただいたものです。
いつお邪魔しても、綺麗に生活されていて、デザインの良い小物や家具を選ばれています。小さな住宅ですが、素敵な生活の様子が伝わると思います。
ぜひご覧ください。
竣工時は、まだお子さんがいらっしゃいませんでしたが、今ではお子さんもできて、少しずつ生活も変わってこられたようです。
 
新しい「ろじのさき」の写真はこちらから
「ろじのさき new photo」
お引越し前の竣工写真はこちらから
「ろじのさき」
工事中の様子や、工事後から最近までの様子はこちらから
blog「ろじのさき」
 

11
27
 「父娘で暮らす大屋根の家」竣工写真をアップしました。


「父娘で暮らす大屋根の家」は、高齢のお父様と娘さんのお宅で、お父様の生活への補助・自律を考えながら、お父様の生活・体の具合の気配が自室にいてもわかるようにと計画した住宅です。
お引き渡し後、少し間が空きましたが、竣工写真をまとめましたので、works にアップしました。ご覧ください。
「父娘で暮らす大屋根の家」

01
26
 「ろじのさき」が、アプローチアイデアに取り上げられています

新年になって、「ろじのさき」が続けざまに houzz にピックアップされています。
今回は、日本サイトです。
「くつろぎとセンスをアピールするアプローチのアイデア」という特集記事の中で、「住宅密集地におけるアプローチの工夫」として取り上げらています。

たびたび houzz には取り上げていただいていますが、今回は日本語ですので、我々もホッとして読ませてもらいました。
皆さんにものぞいていただければ嬉しいです。
記事にもありましたが、「ろじのさき」は敷地面積13坪程度で、建ぺい率が60%のため、建築面積8坪程度の小さな3階建て住宅です。
南側にはすでに木造3階建ての住宅が建ち、道路は幅が1.8mほどしかない住宅密集地ですが、このなかで、できるだけ広々と、お子さんとの快適な生活ができるようにと工夫した住宅です。
「ろじのさき」の竣工写真はこちら
工事中や最近の様子ははこちら からどうぞ。

01
8
 「向山の家」が「fevecasa」で取り上げられています。

10年ほど前の住宅ですが、「向山の家」が住空間のポータルサイト「fevecasa」の記事「まとめ」で、取り上げられています。
テーマは、「毎日がリゾート気分!ホテルのアイデアを取り入れた家」です。
確かに「向山の家」は、バリ大好きのクライアントから、バリに行かなくても良いようにとのご要望をいただいてスタートした家です。
ギルドのホームページ works の「向山の家」の写真でリゾート気分を味わってください。