05
6
 「建築家とつくる住宅展」に参加します

ギルド・デザインが参加している建築家31会が、恒例イベントである展示会を開催します。

第31回となる展示会です。
5月17日(金)〜19日(日)の3日間、横浜の赤レンガ倉庫1号館の2階で、住宅模型や写真パネルの展示、トークショー、住宅相談を行います。

建築家との家づくりの楽しさ、素晴らしさを感じていただけるイベントです。

ギルド・デザインからは、3つの住宅模型を展示します。

・ろじのさき
住宅密集地の13坪の狭小敷地でも、広さと明るさを感じる住宅。

・季節を見おろす家
季節の移り変わりを楽しむ傾斜地に建つ住宅

・中庭を造る減築リフォーム
中庭を造って、陽射しと通風を呼び込みプライバシーを守る減築リフォーム

31会のメンバーからも多数の住宅模型が展示されます。
下のリンクから、展示予定の住宅を確認いただけます。

 

05
9
 クライアントから

今年もいつの間にか屋外で過ごしやすい季節がやってきました。
減築リフォームで中庭を造ったクライアントから、季節のお便りをいただだきました。

株立ちのアオダモの若葉が清々しい季節です。
ランチタイムを中庭で過ごされたそうですが、生活の中に中庭空間がしっかりと組み込まれているようで、嬉しくなるお話でした。
 
この計画は、40年を超える築年数の鉄骨造戸建て住宅のリノベーション計画です。
ご両親から受け継いだ住まいは、和室の続き間や日差しの入らない居間、北東の寒いキッチンなど、若い世帯の生活スタイルには、ちょっと使いづらい間取りでした。
窓を変え、断熱改修した上で、大きなワンルームを作り、6畳ほどのスペースを減築して中庭に変えました。
奥様が最も長くいるキッチンは、中庭のアオダモがみえて、風通しの気持ちよいベストポジションにレイアウトされた大きなワンルームの住まいに変わっています。

竣工写真がまだ works にアップされていませんが、工事の様子や最近のお住まいの様子などは、ブログからご覧いただけます。
blog>「中庭を作る減築リフォーム」

01
23
 「中庭を造る減築リフォーム」のクライアントからお便りいただきました。

いつもお料理を楽しんでいらっしゃる「中庭を造る減築リフォーム」の奥さんから、薪ストーブで焼き芋を作っている様子が、送られてきました。

小さなストーブではないですが、特別大きなタイプでもなく、オーブン付きでもありません(オーブン付きを選ぼうかという話も少し出ましたが)が、お料理に使ってますよと伺っていました。
本体トップの上に鍋でも置いてシチューでも煮込むのかと思っていましたが、中に入れて、焼き芋もできちゃうんですね。

焼き芋なら熾火状態の時に中に入れて上手にできるんですね。
楽しそうに使っていただいていて、こちらも嬉しくなります。
そんなやり取りの中で、足をつけた鉄板おけば、ピザも作れるんじゃないですか?みたいな話も出て、どうもチャレンジするみたいです。
楽しい薪ストーブライフです。
ちなみに薪ストーブは、DLDさんに相談しながら決めた「ドロレ デコ」。デザインもハードな感じが良いと思っています。

「中庭を造る減築リフォーム」は、鉄骨造住宅のスケルトンリフォームの計画です。
6畳ほどの部屋を潰して、中庭を造り、陽射しが入り、暖かく風通しのよいリノベーションをした子育て真っ最中のご夫婦の住まいです。
竣工写真はまだアップされていないのですが、ブログから、工事の様子や竣工後の様子を少しご覧いただけます。
「中庭を造る減築リフォーム」

09
1
 蓄熱薪ストーブ勉強会の2

蓄熱ストーブの勉強会で、遠赤外線についても教えてもらいました。
室内温熱環境を考えるにあたって、 最近話題になっている輻射熱の話でもあります。

蓄熱薪ストーブは、内部に蓄熱材を蓄えているのですが、クラッディング(外装材)も蓄熱材で覆われています。
蓄熱材として使われるのは、天然石やセラミックです。
天然石やセラミックには、その構成物に酸化化合物、 酸化鉱物が多く含まれていて、その酸化物の働きにより、天然石やセラミックは、遠赤外線の良い吸収体であるとともに、良い放射体ともなるのだそうです。
蓄熱ストーブも鋳物ストーブもどちらも遠赤外線は出しています。ただ、燃焼時の表面温度が違うために、放射する遠赤外線の波長が違います。
遠赤外線は、3μm〜1000μmの長さの波長を持つ電磁波で、波長には、幅があります。
このうち、人にとって心地よい温度と感ずる波長というのは、8μm〜14μmで、この波長を出す表面温度というのが、90度以下なのだそうです。
蓄熱ストーブというのは、ガラス表面こそ250度くらいにあがるものの、多量の天然石やセラミックを蓄熱体として使うことで、外装部を90度程度の温度となるように、薪の燃焼から発生する熱量を閉じ込め、ゆっくりと放熱するストーブということです。
その熱は、空気を温めるのではなく、直接人に届くような熱エネルギー(遠赤外線)にもなるということです。
表面が高温となるストーブは、遠赤外線を輻射熱として飛ばしつつも、多くの熱エネルギーは、対流熱として空気を温めるのに使われ、薪が燃焼している間は熱いのですが、燃焼が終わると、急激に冷えていくことになります。
どのストーブが良いかということとなると、使う環境、条件によるのですが、すくなくとも、1回の燃焼で、長く適温を保つことができる蓄熱薪ストーブの省エネルギー性は、かなり高いということです。
下の写真は、勉強会で体験させてもらった遠赤外線の実験の様子です。

ガスコンロと、コンロによって熱せられた天然石が置いてあり、その右にファンがあり、横から風邪が送れるようになっています。
火のついてコンロも熱せられた石も、その上に手をかざすと熱く感じます。
どちらも熱が上昇してきているのですが、横から風を送ると、コンロからの熱は、吹き飛ばされて、かざした手に熱気が感じられなくなります。
それに対して、石の上にかざした手には、熱気が感じられます。
コンロの炎からの熱が、空気の対流熱であり空気が飛ばされれば、熱を感じなくなるのに対して、石からの熱は、遠赤外線の輻射熱(電磁波)で、輻射熱が空気を介在しないで熱を伝えているということないなります。
薪エネルギーの多くを蓄熱して、遠赤外線として利用する蓄熱ストーブは、省エネにおいては、とても有効そうです。
しかし、この勉強会では話が出ませんでしたが、少し勉強してみると、輻射熱、遠赤外線というのは、扱いの難しいエネルギーでもあるようです。
まだまだ、勉強することはたくさんありそうです。

08
29
 蓄熱薪ストーブの勉強会の1


ギルドデザインでも薪ストーブや暖炉のある家を何軒が造っていますが、環境先進国であるヨーローッパの国々では、薪ストーブについても新たな基準が作られ、よりエナルギー効率が高く省エネで、安全な製品が普及しようとしています。
先日、「薪ストーブライフ」を出版している沐日社さんで、蓄熱薪ストーブの勉強会があったので、参加してきました。
講師は、スイスの薪ストーブ会社「TONWERK LAUSEN社」の日本代理店である「青い空」の小川さんが、愛知県より来てくださっていました。

日本は、「暖房」という考え方において、かなり後進国のようです。
いまだに室内で暖房機器を燃焼させて、ポイントで温めるような採暖という考え方が、大半です。
室内で燃焼させれば、空気が汚れ、新鮮空気の取り込みが必要になります。それは、外気=冷気を室内に入れなければならないということです。
韓国では、オンドルという床暖房がありますが、これは室外で燃焼させた暖気が床を巡るものです。暖房による室内換気の必要性はないことになります。
薪ストーブ同じようなもので、室内燃焼型で、日本では、鋳物製の薪ストーブが大半です。
鋳物製の薪ストーブといっても、ヨーロッパや北アメリカからの輸入品で、燃焼効率や操作のしやすさなどは、かなり良いものだと思っていました。(確かに、古いものとは比べられないほどの高性能でしたから。)
これからの新しい基準のなかでは、単なる鋳物性は時代遅れになりそうです。
住宅の高気密高断熱化、エネルギー利用効率強化が進むなか、薪ストーブも開放型から気密性を高めて、給気をどれだけコントロールするかへ移り、さらなる省エネ化が求められているようです。
そのなかで注目されているのが、蓄熱薪ストーブということです。

これまでの薪ストーブは、外装の表面温度が上がり、対流熱によって室温を上げるような作りになっていました。
表面温度は、燃えている間、必要以上に熱くなるのですが、消えてしまうと暖かさもなくなっていくので、薪を連続的に焼べる必要がありました。
対して、蓄熱型は燃焼による熱を、ストーブ内部の蓄熱材の蓄え、ゆっくりと放熱する仕組みを持っています。1回の薪の燃焼で、短いもので4時間、長いもので24時間も放熱するのだそうです。
ストーブ表面温度は、燃やしたときには上がるものの、90度前後に抑えることで、人体にとって快適となる遠赤外線を放出するということです。
 

 
蓄熱型と限ったわけではないと思いますが、薪ストーブの扉周りの機密性を高めるためのパッキン部分の詳細です。
専用ダクトから給気をおこない、空気のコントロールをしないと燃焼効率に問題が出てしまいます。
小川さんは10年も使っていても、このパッキンは痛んでいないとのことです。
 
 
 

05
17
 「建築家と建てる!展」に参加しています。


新宿パークタワー、リビングデザインセンターOZONEでは、住まいやインテリアに関する様々なイベントを、定期的に開催していますが、5月12日〜31日まで、6階のパークサイドスクエアーにて、「建築家と建てる!展」を開催中です。
ギルド・デザインでは、この「建築家と建てる!展」に、築年数の古い重量鉄骨住宅のリフォーム事例となる、「中庭を造る減築リフォーム」を展示しています。
さらに、28日(土)29日(日)には、
「OZONE新築&リフォーム相談会2016」 を同時開催していて、29日には、磯村が、会場に伺う予定です。
この時期、リビングデザインセンターOZONEでは、「ペットと暮らす快適な住まい」展など、建材、家具の特別展も開催中ですので、住まいをお考えの皆さんには、良いタイミングかと思います。
ギルドデザインの 展示する「中庭を造る減築リフォーム」は、昨年お引渡しをした築40年以上の重量鉄骨の戸建住宅の全面リフォーム計画で、
写真のハンモックの床が印象的ですが、生活のためのたくさんのことを考えて造った住宅です。
・屋根の一部を壊して、1階の部屋をなくすこと(減築)で、中庭を造り、
広く暗かった1階の奥まで陽射しを届けるように、風が抜けるように、
・断熱性気密性を高めて、寒かったトイレやお風呂、キッチンが、快適な場所となるように、
・吹き抜けとシーリングファンで、暖かい空気の循環ができるように、
・生活動線に無駄がないよう、収納を無駄なく適材適所に、
・お子さん達の様子がキッチンに居ても伝わるように、
・一番家にいる時間の長いお母さんの居場所が、一番良くなるように、
・環境にやさしい暖房エネルギーのために、薪ストーブを、
などなど、いろんなアイディアを、リノベーションという制限のある中で、クライアントと一緒になって作っていった住宅です。
たくさんの方と住まい造りについて、楽しいお話ができれば嬉しいです。
ご来場をお待ちしています。

11
5
 「住まいの設計」取材


今年の2月にお引き渡しした「中庭を造る減築リフォーム」のお住まいに、先日、「扶桑社;住まいの設計」の取材がありました。
リフォームを考えたそもそものきっかけ、設計への要望などの聞き取りから、撮影まで、3時間と少しのお時間となりました。

11月に入り、甲府は少し肌寒くなってきたこともありますが、薪ストーブにも火を入れていただき、気持ちは盛り上がります。

野球の練習から戻ってきたお兄ちゃんも加わって、ご家族全員の撮影参加で、カメラマンからの注文にも応えていただきました。
このお宅は、お子さんとの暮らしを楽しむ仕掛け、お子さんと触れ合う仕掛けがいっぱいあります。

生活の裏まわりを充実させることで、仕事を持つお母さんが、スムーズに家事をこなせるだけでなく、アイランドキッチンを中心に、ご家族が一つになるような大きなワンルームのお住まいです。


カメラマンからは、ポーズの注文も。


 
ご家族みなさんに撮影に入っていただくことで、ご家族の素敵な写真、楽しい写真がたくさん撮れたようです。ご協力に感謝です。
実は、カメラマンさんとご主人が、高校の同級生ということも発覚して、なおさら和気あいあいの雰囲気が作れたのかもしれません。

発売は2016年の1月21日だそうです。「住まいの設計 3、4月号」の「一戸建てリノベーション特集」に掲載予定だそうです。
どんな写真が、どのように紙面に出るのか、今から楽しみです。
 
撮影後は、高校時代の話で盛り上がっていました。
甲府の県立高校って、なんとも危ない話が多いのに驚かされました。

 

11
11
 薪ストーブの火入れ式


火入れ式というと大げさですが、竣工引渡が夏でしたので、使う頃になってからの使用説明の方がいいでしょう、それまでに忘れちゃってもいけないし、ということで、先日、薪ストーブの販売業者さん、DLDの中村さんに来ていただき、建主さんにレクチャーしていただきました。

夏に現場に通っていた頃とちがって、夕方に伺ったのですが、もう灯がともるような時間になっていました。
今回の薪ストーブは、設計当初は製作ものでと考えていたのですが、建主さんがアウトドア嗜好の強い方でもないし、普段からとてもお忙しい方ですから、できるだけ操作がしやすいもの、監理のしやすいもので、デザインがすっきりしているものが良いだろうということになり、DLDの中村さんのアドバイスから、Hwam社の Vivaldiを入れています。

最初に、中村さんから各部位の説明と、注意事項を受けて、中村さんの指導のもとご主人に薪入れして着火してもらいましたが、着火材を使うこともあり、何とも簡単に着火できました。
薪ストーブとしては、その後の火力の調整がとても大切で、煤がでないように完全燃焼させなければなりません。その調整の仕方を、先の説明に基づいて建主さんに試してもらいました。
火力が安定してくるとともに、ガラス面や炉内部に黒くついていた煤が消えていきます。完全燃焼することで、煤も消えてしまうんですね。このVivaldiというストーブは、燃える炎を楽しんでもらうためにガラス面がおおきな薪ストーブですから、ガラス面が煤で汚れていたのでは、ちょっとがっかりですから。
Vivaldiには、燃焼する火力に応じて空気量を調整してくれる機構がついているので、炎の監理がしやすく、燃焼を安定させやすいところが中村さんのお薦めポイントです。
 

最初に入れた薪がかなり燃え進んだところで、ご主人に薪を追加していただき、一通りのレクチャーが終了。後二日くらいこの程度の仮焚きをしていただき、鉄板が火になじんできたところで本格的なストーブの稼働を始めていただきたいということでした。しばらくは、鉄板に使われている塗装などが燃焼する匂いもでるそうですが、それも数日のこと、あとは、炎を楽しんでいただける生活が始まるそうです。

奥様は、ようやくダイニングチェーの貼り直し戻ってきたところで、まだまだ片付かなくてと伺っていましたが、所々にかわいらし飾り物も、落ち着くように置かれていたて、素敵な生活は始まっているようです。


ファミリールームの本棚は、こんなにたくさんの本棚が埋まるかしらと思っていたのに、もうしっかりと埋められていて、これから少しずつ整理されていかれるようです。


もう少し寒さが増した頃、薪ストーブの熱気を循環させるカウンターアローファンが動き出してどんな働きをしてくれるか、こちらの企み通りに、1階にある寝室の床を暖めてくれることと思っています。
その頃また伺いたいと思っています。
 
 

08
4
 完了検査が終了しました。

8月2日に審査機関による完了検査が無事終了しました。

<写真は、アイランドキッチンのあるダイニングから奥の和室方向を見る>
「季節を見おろす家」は、延床面積が60坪程度の2階建て住宅ですが、傾斜地であったこともあるのですが、確認を通すまでは、とても調整の大変な計画でした。
甲府市では、2階建て住宅でも、構造が固まった時点での中間検査がありました。
工事がはじまってからの変更もあって、変更届も提出しています。
これまでのことを思うと、完了検査は、とてもすんなりと終わってしまいました。
何も問題はないはずですが、やはり、検査が通るまでは、それなりに心配なものですから、すんなり終わったことは、良いことなのですね。

「季節を見おろす家」には、和室があります。
最近、東京では造る建主がぐっと減ってしまった和室ですが、他の部屋と比べて重心のぐっと下がった感じがいいな〜と思っています。

こちらの外観は、傾斜地の上から。道路に接道した側で、玄関はこちら側なので、2階が玄関です。

傾斜地の下側は緑道が通っています。
煙突のみえるところがリビングです。

薪ストーブのあるリビングはこんな感じ。
1階のファミリールームも本棚が完成しています 。
完了検査に向けて、ひととおりの室内工事は終わったようですが、外構と植栽工事がまだ残っています。
5日は施主検査と合わせて事務所検査の予定ですが、審査機関の検査の後、仕上げ確認に廻ってみたのですが、まだまだ手直しの必要なところがけっこうありました。
引渡まで、まだまだ現場は大変そうです。
 
 

07
30
 仕上げ工事が順調に進んでいます

冬には、現場に来ると、毎回のようにみえていた富士が、ここのところほとんど見かけられません。近くなのに、夏には雲がよくでるみたいですね。
暑いなか、現場では仕上げ工事が順調で、家具、建具工事がすすみ、外構工事も始まりました。
アプローチは建物の2階からになります。

玄関ポーチ床も仕上がってきました。
玄関ドアがまだ付いていないので、玄関正面のライムスーンの壁がそのままみえています。


薪ストーブの煙突も付きました。

工事段取りの都合で遅れていたアイランドカウンターも、キッチンに据えられました。

和室も障子、襖、畳を残すだけです。クリーニング後の最後の取付けになります。

1階のファミリールームには壁面の本棚が付き始めました。
照明器具も順次取付が進んでいます。

階段は建物中心で、暗くなりがちな1階へのほんのりと自然光を落とすハイサイドライトが付いています。
高窓横の 照明器具、換気扇の取付けのために足場が残っています。

ダイニング外のバルコニーも、デッキ材の取付け工事が始まっています。
来週には引渡です。