ブロック壁の安全性については、以前から問題にされていたことではありますが、2018年の大阪北部地震の事故以来、既存のブロックについてもきびしく安全性の確認が求められるようになっています。
以前は、2段ほどのブロックによる土留めについては、暗黙的に認められていたものですが、ブロックによる土留めの基準がない以上、1、2段の低いものでも土留めとして使うことは、許されなくなっています。(特定行政庁による違いはあるかもしれません)
この増改築現場には、既存の外構部分に、土留めのブロック積みやフェンスの基礎部部にブロックが使われています。その既存フェンスやブロック積み部分の現状報告が、役所より求められました。
既存竣工時の確認申請図書には、ブロック積みの状況は、何も記されていませんので、ブロックの非破壊調査によって、鉄筋の有無と位置を確認できる範囲で調査し、土を被っていたブロックについては、土地を撤去するなどの対応策を記した報告書を提出しています。