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 省エネ計算の結果が出てきました。

「大きな吹抜と木のぬくもりに集う家」は、床下エアコンと蓄熱と輻射熱を有効利用するアクアレイヤーを取り入れた住宅です。

床下を廻る暖気を、スムーズに床下全体に行き渡らせるために、基礎の作り方にも工夫を加えていますが、アクアレイヤーが蓄熱し熱伝導をスムーズにおこなうことで、1階はどこに行っても床暖房が効いているようで、浴室やトイレで寒いと感じることのない住宅です。
2階へは、リビングの吹抜けと階段室の吹抜けを通して暖気は上がりますが、奥の部屋へは、循環ファンによるダクトが暖気の周りを助けます。

延床面積が50坪を超える比較的大きな住宅ですが、床下エアコン2台で、建物全体のどこに行っても暖かい家にしようとしています。
そのためには、断熱性・機密性の高い住宅に仕上げ、小さなエネルギーで実現することが肝要です。

長期優良住宅の認定も取る予定です。省エネ性能を計算しました。

住宅の省エネ基準は、それぞれの地域によって決められており、「大きな吹抜と木のぬくもりに集う家」の地域区分は、5地域です。
基準値は、
1、建物の外壁や屋根、床などからどれだけ熱が逃げるかという数値=外皮平均熱貫流率(UA値)
2、冷房期にどれだけの日射が室内に入って来るかを示す数値=冷房期平均日射取得率(ηAC値)、
3、家全体で使われるエネルギー量の基準値との比較値=一次エネルギー消費量、
長期優良では1、2が、基準値をクリアしていることが必要ですが、今回は、3も加えて、ZEH住宅との比較をしてみました。

外皮平均熱貫流率(UA値)は、基準値0.87W/(m2・K)以下に対して、0.50W/(m2・K)
冷房期平均日射取得率(ηAC値)は、3.0以下に対して、1.6
一次エネルギー消費量では、0.78で、削減率は22%でした。

長期優良住宅の基準からすると、かなり良い数値が出ています。ZEH基準もクリアしています。
今回は、いつもおこなっている断熱気密の屋根部分の厚みを少し増して、大きめの窓には樹脂サッシを使っています。
普段の断熱仕様と、それほど大きく変えていないのですが、計算をしてみると、なかなかの数値が出てきました。普段の仕様でも、十分に省エネ住宅を達成できていること、少し手を加えれば、ZEH(ネット ゼロ エネルギー ハウス)レベルになることが確認できました。