02
26
 「茶の間のある家」1年検査

文京区でリノベーションした住宅「茶の間のある家」の1年検査にお邪魔してきました。
「茶の間のある家_リフォーム」は、築40年を超える木造住宅の耐震補強、断熱気密改修を中心に、いまお住いのクライアントのための生活に間取り変更などをしたリノベーション住宅です。

検査にお邪魔すると、片づけをされてはいるんだろうと思いますが、それでも、どこのお宅もきれいに使っていただいています。
それは、十二分な打ち合わせをさせていただいているからこそ、愛着ある住まいであり、使い勝手も良い証であるのだと思います。
「茶の間のある家」も、とてもきれいに使っていただいていました。
遊び盛りのお子さんが二人いるので、散らかりがちだと思いますが、お子さん達も自分達のスペースを上手に使っているようで、楽しそうです。

検査では、漆喰塗装の入り隅に一部ヒビが入っている部分が見つかったり、西日を直接受けるスチール製の玄関ドアに、若干の歪みが出るなどの指摘を受けて、修正・手直し工事の予定を立てました。
全体としては、大きな問題点はなく、検査は無事終了しました。
クライアントからは、暖かくて快適、使いやすいキッチンや洗面所など、嬉しい言葉をもらいました。

「茶の間」は、リビングであり、ダイニング、お客さんをお迎えする場でもある部屋です。小さな住まいならではかもしれませんが、多機能な部屋ながら、気持ちいい使い方をしてくださっています。
茶の間に用意しておいた棚や出窓は、子供達のおもちゃの収納場所というだけではなくて、作品やら小物たちで、可愛らしく飾ってありました。


 
畳とフローリングの取り合いもすっきり納まっています。


お子さん達の部屋は、家具を大工さんに造作してもらっていて、引き出し収納付きのベッドの下には勉強と本棚、洋服掛けのハンガースペースがあります。
お引き渡しの時には、穴だけ開けていたベッドのサイドボードと天井からの幕板には、ロープが張られて、落下防止のロープ柵が出来上がっていました。
2階のファミリールームは、お子さんの鉄棒練習場になっていました。
いまは、こういうものが購入できるんですね。
うちの中にこんな練習場所があれば、ちょっと嬉しくないですか?

 
「茶の間のある家」の現場や最近の様子は、ブログからご覧になれます。
こちらからどうぞ blog>茶の間のある家 
 
 

06
16
 お引き渡しからオープンハウス


先日のこととなりますが、「アジアンテイストリフォーム」は、クライアントより、オープンハウスを開催する機会をいただきました。
たくさんの方に内覧していただき、多くのご意見、感想をいただくことができました。ありがとうございました。
混み合う時間もありましたので、話足りない方々も多くて、申し訳なく思っています。
今回のオープンハウスは、お引越しの後のお時間をいただいものですから、家具や部屋の飾りも揃っていて、我々が設計を通して検討してきた「生活」を感じていただきやすい内覧会となりました。
皆さんどう感じていただけましたでしょうか。
来ていただいた皆さんそれぞれから、お話が聞けず残念でした。



 
 
オープンハウスの数日前には、クライアントへのお引き渡しが行われました。

引渡しでは、工務店さんから、保証についての説明、メンテナンス等での連絡先などの説明があり、引渡し書にお互い署名捺印して、鍵が渡されて、お引渡しが完了となります。
今回、鍵の作り変えが間に合わず、ちょっと残念でした。すばらく古いものを使っていただくこととなってしまいました。
また、引渡しの時には、使い方説明もおこないます。
説明は、設備機器の使い方が中心で、給湯器や床暖房、エアコン、電気など、業者さんの説明を受けます。
キッチンでは、amstyleさんが来てくださって、ていねいに説明してくださいました。
キッチンもそうですが、機器類はどんどん新しくなってきていて、一度聞いておくと、すぐ使わないとしても、後々役に立ちます。

「アジアンテイストリフォーム」の竣工写真は、次回、クライアントが帰国された時に予定しています。
ギルドデザインの works にも、いずれアップしていきたいと思います。お楽しみに。
これまでの現場の様子は、こちらからご覧になれます。
「アジアンテイストリフォーム」

05
8
 畳打合せ

「アジアンテイストリフォーム」の現場では、壁や天井に石膏ボードが張られ始めました。ということは、壁や天井の中に入るべき電気の線や空調の冷媒菅、ダクトなどの工事が終わってきたということです。
逆に、まだボード張りの残っているところでは、まだ設備工事が、完了していないようで、大工さんが配線の間違いに気がついて、手直し待ちということでした。

ボードが張られると、これまで透けていた壁や天井に面ができてくるので、よりスペース感がでてきます。
「アジアンテイストリフォーム」は、基本的には、大きなワンルームのようなプランニングですが、冬には冷える玄関は、ガラス入りの格子戸で仕切れる少し広めの場所になっています。
玄関には、土間と2帖の畳の小上がりがあって、小上がりを「飾りの間」と呼んでいます。
もともと玄関となりの6畳ほどの部屋の出窓のあったあたりを、2帖の「飾りの間」として作り込んでいます。出窓の窓を少し開けておくことで、廊下を歩くマンション住民に、飾りを通して季節を感じてもらいたい、飾りを通してコミュニケーションできる細工になるのではないかと目論んでいます。
小上がりの「飾りの間」は、お隣さんがちょっと寄った時に、気楽に腰掛けていただく場所にもなります。

その畳の場所が出来上がっていました。
上がり框や畳寄せは、チークです。フローリングと合わせています。
畳とチークの取り合わせは、ちょっと珍しいです。とても楽しみです。
チークは硬いとはいえ、コーナー部分のシャープなエッジに傷がついては台無しです。
早速、養生をしてきました。

畳寄せがついて、畳のスペースが区画されれば、畳屋さんが寸法取りに入れます。
良い畳は、その都度、寸法を測って製作するものです。
今回は2畳と狭いですが、4畳半であっても、一畳一畳の畳の寸法というものは違っています。どんなに大工さんがしっかり造作していても、完全な正方形、長方形には作れません。ピタッと畳を収めるためには、正確な寸法取りが欠かせません。
 
現場の打合せを終えて、畳屋さんへ仕上げの最終打合せに行ってきました。

今回の畳は、クライアントのお勧めで、ご近所のクマイ商店さんにお願いします。
東京の一般住宅では、畳を使うことが本当に少なくなり、畳屋さんの数も随分と少なくなったのですが、このクマイ商店さんは江戸時代から300年の老舗です。
最近では、スタイロフォームやヒノキの畳床もあって、それなりに機能的ではあるのですが、昔ながらの藁の畳床を選びました。
熊本の上級品のい草を使い、クマイ商店さんの技量で、すっきりとシンプルで細めの無地縁でまとめます。
 

09
24
 床柱、畳、唐紙

「マンションの茶席」のクライアントと、床柱、畳、唐紙の確認に、工事をお願いする木村良三工務店さんの案内のもと、新木場、両国、上野と、半日がかりで廻って参りました。
最初に、新木場駅前の集合して銘木店の「カネジュウ」さんへ床柱選び。
事前に木村工務店さんからの連絡をしていただいていたので、良さそうな材を選んでくださっていました。
柱は面皮柱、床柱には磨き丸太の目通り120φ程度のものをお願いしてありましたが、落とし掛けについては、木村さんお薦めで、平が中杢できれいなものが見つかりました。

せっかくですから、他の材もみせていただこうということで、2階の置き場をみせていただいところ、床柱は絞りの浅めの天然絞り丸太に良いものがあり、少し値はあがってしまいますが、お見積をお願いすることとなりました。

お茶席と言えば、京間が基本ですが、8畳間ともなると東京の8畳からすると2割近く広い感じです。今回のマンションの広さの中でのリフォームでは、これはかなり厳しい条件となります。
今回、炉には電気炉を使うのですが、 京間用のものしか市販されていません。
いくつかのお道具にも、そんな制限はあるものの、台子には田舎間用があるので、今回は、田舎間サイズで考えていくことなりました。
ただし、お稽古のためにも、畳の目数はしっかり押えておきたいということで、「小宮畳店」さんを尋ねて、畳表の目のことや畳寸法のことをおしえていただきました。
この日の最後は、襖に使う唐紙選びに上野の「東京松屋」さんへ。
最初から選ぶのは、たいへんな数の組み合わせになるのですが、クライアントから、桐紋で雲母刷りとの希望があったこともあり、比較的すんなりと候補があがりました。
今回の計画では、間取りの使い勝手から下座床になってしまうのですが、造作は基本に忠実なお席です。面皮丸太をつかうことで、大工さんの技量がないときれいに納まらない席です。
襖には雲母がはいり、ほのかに艶があるとても楽しみにな広間の席になりそうです。