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 耐力壁と屋根通気層の確認

今週には瑕疵保険の野地板、構造金物取付時の検査が予定されていたこともあって、設計事務所としての構造確認に、現場打合を兼ねて行っていました。
SE工法の場合、柱や梁の骨組みの接合は全て専用金物で、工場で図面通りにできてきますが、地震力(または風の力)を受ける耐力は、現場で造っていきます。
(骨組みだけでも、かなりしっかりしているのですが。)
その地震を受ける力となる耐力壁、床の剛性は、骨組みに合板を釘止めして強度を出します。そこで、釘の種類と釘を打つピッチが、強度にとって重要なポイントとなります。
この現場では、3種類の強度の壁が、力のバランスにより配置されていて、それぞれで釘ピッチが違っています。これが構造図通りでないと、力のバランスを壊してしまいます。これは現場での工事なので、間違いがないかのチェックも重要ということです。

 
屋根には、屋根通気の胴縁が打たれていました。
土台あたりから上がってきた壁の通気は、軒先に付けた通気口から抜けることもあるでしょうが、この通気層をとおって高い方の軒先から抜けていきます。夏の熱気や、断熱材にたまりそうな湿気を抜く重要な通り道です。ちょっと修正をお願いしてきました。