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 そろそろ断熱工事です。

「中庭を造る減築リフォーム」の現場の工程確認と工事の状況確認とともに、現場打合せに行ってきました。

お隣との隙間がないために起こった問題、補修工事も終わり、こちら側のALC外壁工事の準備もととのって、あと少し、下地金物の先行取付と中庭のサッシが取付けられれば、ウレタン吹付断熱工事にはいれます。
中庭サッシ枠も既に現場には搬入済みで、取付を待っています。

中庭取付けサッシは、天井までの大開口サッシです。
窓の上に壁がないことで、中庭を囲むような間取りのリビングダイニングキッチンは中庭とひとつながりのような場所となることと思います。
2階はカバー構法によりサッシの断熱仕様への変更が完了しています。

カバー構法というのは既存の窓を取り外すことなく窓を取り替える工法で、既存サッシ取り外しのために、外壁の解体をしなくていいので、コストを押え、工程をスムーズに進めながら、気密断熱性のある新しい窓に変えられる工法です。
ただ、既存の枠の上から新規の枠をつけるので、開口部が少し小さくなってしまいます。
写真を見ていただくと、枠が厚くなっている分、開口部分が少し小さくなっているのがおわかりになりますか。
室内には内部仕上用の竪胴縁も打たれて、断熱材の吹付けをまっています。

1階の床は、既存の床を下地にして根太を打ち、根太間にネオマフォームの成形板を入れ込むことで断熱層をつくるようにしています。
床に打たれた根太の様子が、新築とは違ってちょっと不思議な景色です。

中庭の壁となる1面には左官下地の耐水合板が貼られ、中庭のベンチ下地となる金物も埋め込まれています。のこり3面のサッシ取付を待つばかりです。

ブロックが積まれてた井戸のような部分は植栽のための土の部分です。
中庭にデッキが貼られれば、開口部は、このサイズより二廻りは小さくなる計画です。
リノベーションではよくあることですが、解体するといろいろと問題が発生するものです。
この現場でも、構造材の傷みや腐食、雨漏りが問題となり、想定外の外壁の解体や補強工事が必要となり、工程も混乱しましたが、断熱工事が終われば、後は一般的な内装工事。
遅れている工事を取り戻すように、急ピッチでしあげられるよう工程の組み直しをお願いしてきました。