06
20
 型式住宅のリフォームを検討中

「型式住宅のリフォーム」は、大手住宅メーカーで30年ほど前に建てた住宅のスケルトンリフォームの計画が始まっています。

鉄骨ラーメン構造のボックス型ユニットを工場で製作し、現場で組み上げるという工業化されたこの工法は、高精度で安定的で堅牢な構造体であり、高い耐震性能を持ち合わせている住宅でしたが、30年の経過とともに設備等の更新が必要となりました。
クライアントは、この機会に30年前とは違った今日的な住まい方や、今後の生活を考え、エレベーターの新設や増築、さまざまな可能性を住宅メーカーに望まれていたようですが、なかなか思いにかなった提案がなされず、建築家を探すということに思い至ったそうです。
我々も、型式住宅のスケルトンリフォーム、増築という経験が少なく、困難なことが続いて起こってきていますが、クライアントには、プラン提案を気に入っていただき、住宅メーカーの担当さんと少しづつ可能性を探し、計画を進めています。
型式住宅とは、その会社独自の仕様で大臣認定をとって、建築の許可(確認)を得ている住宅です。それゆえに少し変更することがとてもむずかしい。とりわけ構造部分については、こちらが勝手に手を加えることができません。
住宅は、生活の変化に応じて、増築や減築、間取り変更したりするものです。将来の変更などを考えると、不自由な工法だと言わざるをえませんが、とても素敵なご夫婦が、とても素敵な家具とともの、綺麗に生活されているお住まいです。
建築家として、クライアントのご希望を超える提案により、住まい造りのお手伝いをしていこうと思っています。