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 内部解体始まりました

「マンションお茶席」の現場では、解体工事が始まりました。
 
茶道のお稽古のできる茶席とたくさんの造作家具をつくろうという計画ですが、まだ住んでもいないピカピカの新築マンションのリノベーションです。解体工事もしっかりと養生をして、慎重に解体が進んでいます。

クライアントから伺ってなかったのですが、プラスターボードを撤去すると、手摺をつけそうなところや吊り戸棚などの収納をつけそうなところには鉄板が仕込まれていました。
マンションの標準仕様かもしれませんが、こんな風に下地を入れておくものなんですね。初めてみました。

2人の大工さんが状況を確認し、また、再利用するものをていねいに取り外ししながら、傍らで、1人の人夫さんがでてくるゴミやチリホコリ を袋詰めして掃除してくれています。
長物の軽鉄など、袋に入るように切断しなくてはなりません。
こういうリノベーションでは、解体作業だけでも手間がかかります。

天井を落としてみてわかったことですが、上のスラブには、ほとんどアンカーが打たれておらず、天井板はスラブから吊られるのではなく、壁間にかけられた骨太の軽鉄が天井の下地となっていたようです。
スラブのPCパネルにアンカーを計画的に打ち込んでおく手間よりも、この方が確かにつくりやすそうです。今回リビングはいじっていないのですが、リビングなどの広めの部屋では、何カ所かのアンカーも使っているものだとは思われますが。

工事の段取りを始めたところで、工務店さんからの報告があったのですが、ここの搬入用のエレベーターでは、2間もの(3.6m)の材料が積めない事がわかりました。
では、36階まで階段であげるか、とも考えたそうですが、階段も天井が低くて長物は振り回せそうもありません。
2間ものの欄間板、それどころか、敷居、鴨居、廻り縁ですら持って来れません。8畳間の茶室としてはとても困ったもので、 全てをつなぐしかなくなってしまいました。

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 リビングデザインセンターの工事中確認

この現場は、週に2〜3回、多い時には週5回と、かなり調整、打合のために通っている現場ですが、初めて1週間あけでやってきました。
この日は、リビングデザインセンターOZONEの工事中確認でした。
インスペクターを招き、建主さんにも立ち会っていただき、現時点での現場の進行状況、問題点、今後の進め方などの聞き取り確認が、リビングデザインセンターの確認マニュアルに添っておこなわれました。
そのあと、現場を廻って、下地ボード類によって、ふさがれてしまう前の壁内部の状況を確認して、検査無事終了となりました。
インスペクターの方の話では、この現場だけでなく、どこの現場も工事工程を守るのが厳しい状況で、現場は混乱しているようです。
3月末に向けて多くの現場が内装工事に追われていることと思います。設計事務所としては、工務店さんにお願いするしかないわけですが、 この現場でも、もう少しがんばってもらわないとなりません。

現場では、まだスムーズに工事が進み始めた感じが足りないものの、外壁の下地やサッシやスチールドアが取り付き、電気や設備の配管工事も進み、そろそろ断熱工事のためのウレタン吹付けの準備が整いそうです。

4階部屋風の子供室のトップライトも取り付きました。

既存壁部分はそのままタイルが残されており、新規につくられた壁は、まだタイル下地となるALC壁のままです。奥のグレー部分はスチール製の玄関ドアです。ようやく吊り込まれました。

これまでバルコニーのなかった建物ですが、3階のダイニングの前には、インナーバルコニーがつくられます。
インナーバルコニーでは、可能な範囲で外壁を取払い、光を取込む開口部としていますが、ここは現場名にもなっている国道に面した方向です。車の騒音はかなりなものです。国道からの騒音を遮るサッシが取付けられることで、陽射しや風を取込みながら、遮音を考えたインナーバルコニーとなります。
これまでの工事の様子は、こちらから 「国道沿いの家」

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 マンションリフォームのお引渡し

先日、本八幡の高層マンションで進めていたリフォーム計画のお引渡があり、事務所のメンバーでお邪魔してきました。


大きな改装ではないのですが、材木屋さんからの紹介のリフォームということで、すばらしい木を活かしたリフォームです。
ローズマホガニーを使った木部(姿見枠や手摺)、リビングの壁面にくわえて、
デザイン的にこちらから追加提案した、ベンチや天蓋についても、建主さんが気に入っていただき、受け入れていただきました。


ローズマホガニーのベンチです。工事用のエレベーターに入るいっぱいいっぱいの寸法でデザインして運んでもらいいました。
マホガニーのすばらしい木質感が、リビング全体をまとめあげる重要な要素となり、 クッションに選んだ生地とあいまって落ち着きある場所にできたと思います。


玄関の手摺は材木屋さんで加工してもらった後、現場でも曲面の調整をしてもらいました。



30階越えのお部屋からの景色は最高でした。
 

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 鉄骨造住宅のリフォーム。打合せ進んでます。


先週、鉄骨造4階建ての事務所兼住宅をいう建物のリフォーム計画の打合せをしてきました。
そんなに古い建物ではなかったので、図面との大きな違いはないだろうとおもっていましたが、やはりリフォームはなめてはいけない。 (ノ_・。)
期待はけっこう外れ、実測して事務所に戻って図面化すると、どこかがあわなくて、2度3度とおじゃまさせていただき、なんとか今の状況を把握(したつもり)。
実測と平行して、プラン打合を何度か重ねてきました。
広さとすっきり感と明るい家、子育て奥様の家事楽プラン、家族の家族による家族動線、お子さんたちとの生活を楽しめるリノベーション、そして、広〜いバルコニーと、思いをひとつずつ整理して、奥様からも、素敵なアイデアをいただき、だんだんと「素敵な家度」があがってきました。
さすがに4階建て!、北側斜線が、もう、3階から、しかも2方向からかかってきます。
模型も新たに二つ作って、壁の傾きや内部のつながり具合を確認していただき、方向性がきまり、そろそろ基本設計がまとまりそうです。