05
23
 雑誌掲載のお知らせ

ご報告が遅くなっていましたが、3月号の「建築知識」という、どちらかというと建築家向けの専門誌に近い雑誌ですが、リノベーションの特集「リノベーション大百科」に、ギルド・デザインが設計監理した住宅が、4つ掲載されました。

ギルド・デザインでは、最近、リノベーションの依頼が、とても多くなっています。
建築知識でも、そういう傾向を受けての特集だと思います。

今回取り上げていただいているのは、

「インナーバルコニーのある国道沿いの二世帯住宅」
築年数は比較的新しく20年程度ですが、2世帯住宅に変更するとともに、インナーバルコニーを作って、国道からの騒音を切りながら、陽射しとともにケヤキ並木を楽しもうという住宅です。

「中庭を造る減築リフォーム」
市街地に建つ鉄骨造2階建、45年ほどの築年数で55坪ほどの床面積のある大きな住まいのリノベーションです。
ご両親の建てた住まいの間取りは日の当たらない北側の台所、昔ながらの和室の続き間などを、6畳ほどのスペースを解体して、中庭に造り変えて、陽射しや風通しを手に入れたスケルトンリフォームの計画です。

「茶の間のある家」
都心部の利便性の高い土地で、築年数四十数年というかなり古い木造住宅を親から引き受けたものの、耐震的な心配と暑くて寒い生活を改善しようというリノベーションです
延床面積が19坪ほどの小さな2階建です。既存の壁を取り払い、トップライトと吹き抜けからの明かりを作り、全体がワンルームのような高気密高断熱化した省エネ住宅です。

「アジアンテイストリフォーム」
現在、東南アジアでお仕事をされているクライアントが、東京に帰ってこられた時にどのような生活をしたいかをお考えになり、ご提案を気に入ってもらったマンションリフォームの計画です。
既存マンションは、ありきたりな2LDKスタイルで、クライアントは、キッチンを中心に来客を招いたり、ゆったりできる広々としたワンルームのような生活を望まれていました。

 

 

02
26
 「茶の間のある家」1年検査

文京区でリノベーションした住宅「茶の間のある家」の1年検査にお邪魔してきました。
「茶の間のある家_リフォーム」は、築40年を超える木造住宅の耐震補強、断熱気密改修を中心に、いまお住いのクライアントのための生活に間取り変更などをしたリノベーション住宅です。

検査にお邪魔すると、片づけをされてはいるんだろうと思いますが、それでも、どこのお宅もきれいに使っていただいています。
それは、十二分な打ち合わせをさせていただいているからこそ、愛着ある住まいであり、使い勝手も良い証であるのだと思います。
「茶の間のある家」も、とてもきれいに使っていただいていました。
遊び盛りのお子さんが二人いるので、散らかりがちだと思いますが、お子さん達も自分達のスペースを上手に使っているようで、楽しそうです。

検査では、漆喰塗装の入り隅に一部ヒビが入っている部分が見つかったり、西日を直接受けるスチール製の玄関ドアに、若干の歪みが出るなどの指摘を受けて、修正・手直し工事の予定を立てました。
全体としては、大きな問題点はなく、検査は無事終了しました。
クライアントからは、暖かくて快適、使いやすいキッチンや洗面所など、嬉しい言葉をもらいました。

「茶の間」は、リビングであり、ダイニング、お客さんをお迎えする場でもある部屋です。小さな住まいならではかもしれませんが、多機能な部屋ながら、気持ちいい使い方をしてくださっています。
茶の間に用意しておいた棚や出窓は、子供達のおもちゃの収納場所というだけではなくて、作品やら小物たちで、可愛らしく飾ってありました。


 
畳とフローリングの取り合いもすっきり納まっています。


お子さん達の部屋は、家具を大工さんに造作してもらっていて、引き出し収納付きのベッドの下には勉強と本棚、洋服掛けのハンガースペースがあります。
お引き渡しの時には、穴だけ開けていたベッドのサイドボードと天井からの幕板には、ロープが張られて、落下防止のロープ柵が出来上がっていました。
2階のファミリールームは、お子さんの鉄棒練習場になっていました。
いまは、こういうものが購入できるんですね。
うちの中にこんな練習場所があれば、ちょっと嬉しくないですか?

 
「茶の間のある家」の現場や最近の様子は、ブログからご覧になれます。
こちらからどうぞ blog>茶の間のある家 
 
 

01
28
 今朝の東京新聞「暮らし」欄に取り上げられています。

昨年暮れにお引き渡しした「茶の間のある家_リフォーム」が、今朝の東京新聞「暮らし」欄の「住まい インテリア 彩り」のコーナーで、取り上げられています。

「茶の間のある家_リフォーム」は、都心住宅密集地の築年数が45年を超える狭小住宅のリフォーム計画です。
新築の検討もしたのですが、建て替えのできない敷地条件でした。
住宅密集地であっても、利便性の高いこの土地で子供達との生活を続けるために、クライアントはリフォームを選択して、耐震性、断熱気密性を高め、室内の温熱通風採光環境をできるだけよくすることとなりました。
その計画の内容を記事にしていただいています。
まさに、今朝の東京新聞20面です。110円です。コンビニでも購入できるので、 よろしければ是非ご購入ください。
「茶の間のある家_リフォーム」の現場の様子、現在の様子は、こちらから

09
14
 鉄骨階段打合せ


「茶の間のある家_リフォーム」は、コンパクトな住宅です。
ここまでの工事でも、コンパクトだからできたことがいくつもありました。
コンパクト、シンプルっていいですね。
コンパクトでシンプルなのは良いのですが、別な言い方をすれば、小さい、狭小ということです。
そこをなんとか、広々と感じて住んでいただきたいので、建築家側もいろいろ考えます。
室内にあまり重々しいものを作らない、重量感を感じないような造作も、その一つの方法で、「茶の間のある家_リフォーム」では、階段を鉄骨造にして線を細く軽やかに、いわゆるストリップ階段にして抜け・透けを作るなどしています。
この日は、現場の進捗状況の確認と、鉄骨屋さんとの打合せでした。

狭い道路の住まい、小さな住宅のリフォームでは、鉄骨を運ぶのが大変です。
階段全体を組んでからでは、思い鉄骨は、搬入がままなりません。
デザイン主旨を実現するために、鉄骨屋さんとできること、難しいこと、どう搬入するかなどを打合せしました。
実は、まだ後の工事ですが、階段よりは、バルコニーの庇と物干しの加工、取り付けの方が、大変そうでした。こちらは、少し時間があるので、再検討です。
現場は順調です。外壁の構造用合板が付きました。
これで、全体が固まりました。
これまでの現場の様子は、こちらから
「茶の間のある家_リフォーム」

09
9
 お風呂場は問題だらけでした。

「茶の間のある家_リフォーム」では、解体工事によって見つかった構造体の問題への対策工事が進み、内部の仕上げに向けての現場打ち合わせが、再開されています。
どうにかユニットバスの設置も予定通りにおさまりそうです。

これも解体していく中で、見つかったことですが、既存のユニットバスの床下には、排水管となぜかガスの引込み立ち上がり管、そしてとても厄介だったのが、水道の引込み管が隣地からこの床下を通って、また隣地へと繋がってそうだったりと、古い建物にはよくある権利関係が無茶苦茶になってる問題が、ありました。
しかもここだけ土間がコンクリートで、それぞれの配管の様子を探るのに、土間を壊さないといけないのですが、壊す時に古い管を痛めてしまいそうで、手を出しにくい。
水道屋さんやガス屋さんに何度か足を運んでもらって、周辺を掘りながら状況の確認をしていくと、どうも水道局の図面と水道管の様子が違うようで、水道管の引込み位置が変わっていることがわかってきました。
ユニットバスの設置についても、既存のガス管等の影響、既存基礎や断熱材の関係で、設置高さが、なかなか決められなかったのですが、基礎の打ち直しの時に、少し修正することで、納まるようにセットできました。
この日の打ち合わせが、ユニットバス屋さんによる墨だしで、無事納まることが確認できました。

ひと月半ほど、現場が遅れてしまいましたが、大工さんとの内装へ向けての打ち合わせも始まっています。

これまでの現場の様子はこちらからどうぞ
「茶の間のある家_リフォーム」