09
30
 下地工事が完了

「アトリエのある小さな家」の下地工事がほぼ完了です。
現場では、詳細部分の確認と収まり打合せをしてきました。
外部では、左官屋さんによるモルタル下地が、しっかりと押さえられて仕上げっています。 小さな粒程度の柚肌状の吹付塗装で仕上げるので、左官による平滑な下地造りが大切なポイントとなります。

室内も仕上げのためのプラスターボード張りが完了して、これからが壁天井の仕上げ工事となります。

この吹抜には、まだ鉄骨のストリップ階段がついていませんが、数日後には取り付け予定です。
プラスターボードの止め方も、大工さんは、結構気を使ってとめてくれているようです。ビスピッチなどバラバラな工務店が多い中、適切なピッチを守っていて、これならこのまま仕上げでもっていいかって感じです。
バルコニー壁に開けた窓の収まりも確認してきました。
壁内通気用部材も問題なく収まっていて、笠置部分と壁との取り合い部の雨水進入対策もしっかりできています。

釘からのサビは少し残念です。早めに吹付の仕上げをしてもらいたいところです。

もう少しで、仕上がりです。
 

07
28
 上棟確認

「アトリエのある小さな家」が上棟しました。外壁の構造用合板が張られたタイミングで、構造金物の取付確認、クライアントとの電気関係の確認のため、現場打ち合わせをしてきました。
アトリエの吹抜け、土間収納、リビングの天井高さ、子供室やリビングのロフトとの関係など、部屋部屋のつながりや区画が確認できるようになって、クライアントもようやく実感できるようになってきたと喜んでいらっしゃいました。

金物検査では、ボルトに締め込み忘れなど、一部金物の追加などもお願いしましたが、おおむね良好でした。
これまでの「アトリエのある小さな家」の現場の様子は、こちらから

06
28
 基礎配筋

セルフ地鎮祭のあと、着工が遅れていましたが、「アトリエのある小さな家」の現場がようやく動き出しました。
この現場は、設計監理がない契約になっているのですが、 そこはそれ、せっかくお手伝いさせていただき、家づくりに関わらせていただけたのですから、節目には確認に伺おうと思っています。
そこで、先日、基礎配筋の確認に行ってきました。
土間仕上がりとなるアトリエ部分のコンクリート下には、図面通り断熱材も入っていました。ブルーの材が捨てコンクリート下に入れられた断熱材で、捨てコンクリート部分の切れ間から覗いています。

今回の基礎設計は、基礎梁部分にD16という太めの鉄筋が何本も使われ、木造2階建ての住宅としては、かなり余裕がありそうな構造になっています。
耐力壁が載る部分の基礎梁も十分そうな配筋が計画されています。

しかし、現場での確認中、構造設計図と違った配筋を発見しました。設計図と違うということは、現場で何かの変更をしたか、間違えているかということで、監理がないとはいえ、設計側への確認がないのは気になるところです。
我々が見つけた時点で、構造設計者に対応を確認したところ、間違っていることは問題だが、耐力は十分にあるので、手直しは必要ないという返答で、一安心でしたが、現場から構造設計へも、確認の連絡はなかったということ。
この前日には、瑕疵保険の検査員が、基礎配筋の検査にきているのに、図面と違っていて問題にならなかったことが腑に落ちません。
瑕疵保険の検査員に、一般よりしっかりした配筋計画とはいえ、構造設計全体の把握はできるわけがないので、なぜ、図面と違っているということが、問題にされなかったのか、瑕疵保険の検査って、意外といい加減にされているのでしょうか。困りますね。設計者の検査が、まだまだ大切ですね。
 
 

05
20
 セルフ地鎮祭

「アトリエのある小さな家」の現場がスタートします。

間口が狭く奥行の長い、いわゆる狭小敷地に、アーティストであるご夫婦のアトリエと作業場所のあるちいさな2階屋の計画です。
訳あって、この現場では、我々の設計監理はないのですが、先日、地鎮祭を行いました。
初めての経験でしたが、この地鎮祭は、神主さんのいないクライアント自ら取り仕切るセルフ地鎮祭でした。クライアントはその前日、神社に出向きお清めをしてもらってきていて、セルフ地鎮祭キットをいただいてこられました。

初めて見たのですが、お神酒、米、塩、砂に鎮め物のセットがあるんですね。
神主さんから、手順を教えてもらってきたということで、ほぼいつもの地鎮祭と同じように土地の神様に工事の安全を願いし、四方清めの作法をおこないました。


四方清めがちょっと変わっていて、お神酒とともに撒く塩と米には、あらかじめ砂を加えて混ぜたものを使いました。

四方清めの後、玉串を敷地鬼門の方向に立て(これも見たことのない作法でしたが。)
最後に、ふたたび二例二拍手一例して、神様に感謝をして地鎮祭をまとめました。

地鎮祭の前には、工務店の張った地縄の位置の確認をさせてもらいました。
管理のない現場ですが、うちの事務所から近いので、ときどき寄らせてもらう予定です。