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 屋根には断熱材が貼られました。

上棟以後、順調に現場は進んでいます。
現場が動き始めたことで、大工さんはじめ、各業者さんからも現場を進めるにあたっての質疑が出てきました。図面だけでは伝えきれない部分や、性能に対しての現場の考えと設計者の考えとの擦り合わせなど、どうしても現場での打合が必要になります。

外壁の構造用合板が貼られ、屋根の構造用の合板の上には、すでに断熱材が貼られています。この断熱材の上には、夏の太陽熱から室内をまもるために、熱気や湿気を逃がすための通気層が作られます。通気層の上にはもう一度、野地板が貼られ、防水、屋根の仕上げへと続きます。


屋根の断熱材と通気層を作るための通気胴縁の様子です。断熱材の下から出ている白いシートは、湿気は通すが水は通さないというシートです。
室内で上昇した湿気は通すが、万が一雨漏りしてもこのシートが二重の防水の安全を担っているということですね。
この外断熱の屋根はLDKの屋根で使います。リビングダイニングキッチンでは、屋根を支える垂木と野地板を見せる、いわゆる屋根裏をみせちゃうデザインを採用しているからです。
向かいの寝室棟の側は内断熱のため、まだブルーシートで覆われています。

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 上棟しました

 

工務店の倒産により、大変遅れていた現場ですが、先週の土曜日、新たな工務店とともに、ようやく上棟を迎えることができました。

午後5時より、施主、現場責任者、設計者の3者による四方清めのあと、薄暗くなるまで、現場の責任者、大工さん、各設備業者さんに、施主にご用意いただいたごちそうをいただきながら、くつろいだ時間を過ごしていただきました。


上棟式は、建物の構造体を完成する工事まできたことへの感謝と、これからの工事の安全を祈願しての儀式ですが、これから工事を進める職方さんに建主さんを知ってもらい、この工事への意義を感じてもらうためにも大切な行事です。
顔も知らない施主の住まいを造るより、どんな建主なのかを知ってもらった方が、作る側にも意欲が湧くというものです。
式自体は、短い時間かもしれませんが、 ちょっとしたこの交流会は、意外と大切な時間なのだと思います。
直会の間に、実際の位置から周辺を見てもらいながらのガラスの種類の確認をしていただきました。
また、トップライトの位置確認では、 化粧梁の上にまでのっていただき、ありがとうございました。

 
 

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 基礎の配筋検査終了


基礎配筋の検査にいってきました。
「中庭のある小さな平屋」は地盤補強のために鋼管杭を打ち込んでいますが、もともとベタ基礎です。
ベタ基礎としているのは、基礎強度を高めるためでもありますが、
床下の地面からの湿気を押えること、地熱を少し有効に使わせてもらうなど、
建物を長持ちさせ、室内の温熱環境をより安定させようという試みです。
配筋検査は基礎コンクリート内に隠れてしまう鉄筋が、計画通りに入っているか、太さに問題はないか、
鉄筋のつなぎ方に間違いはないか、コンクリートの厚みが十分にあるかなどの確認です。
我々の検査のあと、瑕疵保険の検査も続いておこなわれました。
どちらも問題なく完了。午後からは、1回目のコンクリート打です。

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 地盤改良鋼管杭の施工状況と根伐確認にいってきました。


地盤改良のための鋼管杭の施工状況確認と根伐の確認にいってきました。
35本杭が、基礎の主要部分に計画通りに配置され、杭の高さを、基礎の深さに応じた高さに打ち込まれているかの確認です。
根伐底が現れてくることで、杭の高さに間違いがないかが確認できます。
この現場では、外周部と内部の他にも基礎底の深さに違いがあるため、4種類の高さの違いが設定されていて、基礎コンクリートのなかに50mmだけ埋め込まれるようになっています。
このあと、敷き砂利、転圧(地盤の締め固め)をして、防湿シート(地盤からの湿気を押えます)、捨てコンクリートと、工事は続きます。

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 地盤改良工事

悩ましかったスウェーデン式サウンディング試験による地盤調査報告書でしたが、このくらいの負担なら大丈夫ですとの施主の一声で、
段取りなどのためにちょっと時間がかかりましたが、鋼管杭による地盤改良工事がおこなわれました。
2階建ての既存建物に、傾きや壁の割れもみられなかった場所での平屋住宅の新築に、はたして杭までの地盤改良が必要なのかはいまだに疑問です。ただ、工務店からの報告によると、解体工事での基礎の撤去時に、かなり大きなコンクリートの塊が出てきたり、もともとの地盤がかなり荒れていることもあるので、付き合いのある構造設計からも、安全を考えた方がいいとアドバイスを受けました。
ま、ここまでやれば心配はないのですが。

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 知人のオープンハウス見学

地鎮祭を終え、スウェーデン式サウンディング試験による地盤調査をおこなったところ、杭基礎の必要があるという判定がでました。30年近く住んでいた2階建ての旧家では、特に傾いたところもなかった上、今回は平屋の計画ということで判定を依頼していたのに。
よくあることなのですが、 スウェーデン式サウンディング試験の結果は、どうも安全側に触れすぎているように思えてなりません。以前もボーリング調査で再検査をしたら、まったく違う判定になったこともありました。小さな住宅にとっては、ボーリングによる調査は、小さな木造住宅にとっては負担割合が高く、簡易調査に頼ることになるのですが、この結果にはよく悩まされます。
中庭のある小さな平屋 20121214
 
打合せのあと、知人の事務所、アーキプレイスさんが近くでオープンハウスをされていたので、そちらによってみたら、検討中の材料や、仕上げに共通しているところが多く、建主さんに急遽電話して、参加してもらいました。
おかげで、やりたいことも理解してもらえ、とても参考にさせてもらうことができました。アーキプレイスさん、お世話様でした。