カテゴリー:中庭を造る減築リフォーム, 仕事

「中庭を造る減築リフォーム」の現場に、先週に続いて施主に来ていただき、仕上材の確認をしてきました。

実施設計の時点で、一度は仕上材の確認をしていただいていますが、現場が進んで空間の広がりや雰囲気が、少しつかめるようになったところで最終確認をしていただくようにしています。
空間の雰囲気というのは、一般の方には、模型やパースをみただけでは、なかなかわからないものですから。
中庭にできる外壁のジョリパットの吹付け色、デッキや羽目板のキシラデコール塗装色、玄関土間タイル、トイレと洗面所のシート、壁天井のクロスなどなど。

リフォームでは、解体してみてわかることも多く、追加工事が必要なことがあります。この現場でも、雨漏りや外壁の傷みから、かなり追加の工事が必要になりました。
その都度、見積を工務店にお願いして、施主にも確認してきましたが、この日は細かな変更も含めて、現時点でのトータルな追加見積金額も確認していただきました。

 
前回の施主との現場打合で、スイッチの位置やつながり、コンセントの位置などの最終確認をすませたので、現場では、天井下地のプラスターボードが貼られる前に、電気の配線が無事完了していました。

床暖房の配線も完了済み
昼過ぎには打合は終わって、甲府市内で遅い昼食をとっているうちに、突然の大雪。
坂道ではノーマルタイヤの車が立ち往生、高速でも降り積もる雪に渋滞。
ヒヤヒヤの帰り道でした。

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2015年01月20日

カテゴリー:メディア

ギルドデザインがメンバーとして活動している建築家31会の活動が、日刊木材新聞に取り上げられました。
建築家31会は、一般の方々へ建築家の存在をもっと身近に感じてもらいたいという思いから、建築家自らが主体となって活動している協同組合です。その活動意図や活動内容を、丁寧に紹介していただきました。
今月初めに横浜マークイズで開催した建築展、建築セミナーや、3月に予定している新宿パークタワーでの建築家31x3works展など、建築家31会は今年もエネルギッシュに活動していきますので、よろしくお願いいたします。

2015年01月19日

カテゴリー:マンションの茶席, 仕事

マンションリフォームではたいていの場合、マンション規約などで残業工事ができません。お隣のことを考えれば、とても迷惑です。
「マンションの茶席」の現場も、6時には掃除を終わらせることになっているので、そのちょっと前に現場の確認にいってきました。
さすが高層マンションです。夜は夜で、すばらしい眺めです。

造作工事は、空調のダクト工事が終わったのを受けて、天井板が貼られました。
天井が貼られるとぐっと落ち着いてきます。
今回は、既製品の電気炉用の炉壇の高さや既存床暖房などの対応から、和室床がFLより150mmあがったために、結果的に天井が少し低めに押えられています。
8帖の部屋としたは、気になるだろうかと少し悩ましかったのですが、それほど問題はないようです。


きれいな中杢の羽重ね天井ができ上がりました。右の金物は吊り釜用の蛭釘。
吊り釜は、3月になって、春を感じてもらうようにと、揺らぎを演出するために天井から釜を吊る点前です。 その鎖を吊るために必要なのが蛭釘です。

これは水屋の天井写真ですが、網代としました。
マンションリビングや書斎の一部をリフォームして造る茶室なので、火の使用が制限されてしまいます。今回の炉には、電気炉を用意してもらいました。
既製品の電気炉に炉壇と炉壇を受ける金物がセットになったものです。
前述した通り、和室の荒床は既存レベルから少し上げられて、炉壇受けを固定するための下地が組まれました。

炉壇受けを取付けた後、炉壇がはめ込まれます。
写真は不燃板が貼られた炉壇受けの外側の様子です。

 

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2015年01月19日

カテゴリー:仕事, 鰭ケ崎の家

千葉県流山市の住宅が着工しました。
新しく土地区画整理された住宅地なので周囲も新築の家が立ち並んできています。
鰭ケ崎の家のテーマは「ハワイアンリゾート」でラフな素材感と開放的なプランで実現を目指しています。
昨年末から着工し、年明けに建て方、現在は木工事が本格的に始まったところです。
基礎は逆スラブのSRC構法で1階全てに床暖房が敷設されます(コンクリートスラブ内に配管埋設です)。

床はリビングの一部をフローリングで仕上げますが、ほとんどがコンクリートにウレタン仕上のままというハードなつくりな一方で、
大きく吹抜けた切り妻屋根は化粧の棟木、登り梁、米杉の羽目板(野地)を顕してかなりウッディーで対比させています。


いよいよ仕上げを決めバランスを整えていく事になります。
5月末の竣工に向けて報告していきます。

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2015年01月16日

カテゴリー:中庭を造る減築リフォーム, 仕事

新年あけの仕事始めの週に山梨県のリノベーション現場「中庭を造る減築リフォーム」へ、工程確認、施主打合で出かけてきました。
山が大好きだからというわけではないですが、冬の山梨はすばらしい。
甲府市内を走っただけで、冠雪した南アルプスがとっても雄壮です。

現場の予定では、なんとか年末中に断熱工事を終わらせたかったようですが、新年早々の吹付け工事となってしまい、工期は遅れているようです。
工期についてのクライアントへの説明を、工務店よりしてもらいました。
リフォーム工事は、計算通りに進むことの難しい工事ですが、この現場では、少し遅れ方に問題がないわけではありません。ただ工期だけを無理に詰めて、工事の質が雑になってもらっては困ります。
特に最近は職人さんが足りない状況です。現場のわかっていない職人さんを無理に入れてもらっても、うまくいかないことも多いです。そのあたりの読みで、どこまでを工務店さんにお願いできるのかが難しいところです。

この現場は現場発泡の硬質ウレタンフォームB種でお願いしています。
A 種でも、もちろん良かったのですが、既存改修で、外壁を残してのリフォームですから、外壁通気をとることができない今回のリフォームでは、断熱材での内部結露を押えるために、吸湿性の少ない断熱材を選択しています。
中庭のサッシも取り付いていて、ようやく空間ボリュームが見えてきました。
断熱は外壁だけでなく、外壁区画から1m室内側までウレタンフォームを吹いてもらっています 。これは鉄骨が熱橋により、外部の熱環境が室内に入ってくるのを押えるために必要な措置です。
この日は、造園屋さんとの外構打合もお願いしました。
玄関前や、駐車場と南窓との間の既存植込みをどう調整していくのかを、植木屋さんに相談しながら、 残すべき木とあきらめる木を決めながら、クライアントにも植栽のイメージをまとめてもらいました。


初めて聞いたことですが、棕櫚には唐棕櫚と和棕櫚があるのだそうです。
このお宅にある棕櫚は和棕櫚で 、和棕櫚は葉の開き具合、付き具合の姿がよいのだそうです。
意図して植えていないとあるものではないということで、これは残すこととなりました。
最近の植栽の傾向として、松や梅など、和っぽいものを避けることが多く、だんだん使われなくなってきているので、そういう今でこそ、この和棕櫚もうまくいかせないかと思うのです。

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2015年01月14日

カテゴリー:インフォメーション, 仕事, 展示会、セミナー, 建築家31会

横浜「マークイズみなとみらい」の東京ガスショールームをお借りしての建築模型展「建築家31人x3works vol.16」が、にぎやかなうちに終了しました。

今回は、珍しく31会メンバーの半数による展示会となりましたが、会場に余裕ができた部分を、セミナーエリアとして活用できました。
土地探しや多世帯のセミナーにはわざわざ足を運んでくださった方もいらっしゃり、意味あるイベントにすることができました。
ありがとうございました。
建築家31会での建築展示会は、多くの方に建築家の仕事を知っていたいただきたい、お住いを造る楽しさや意味深さをお伝えしたいとおもって、開催しています。
今年の3月には、新宿パークタワーで。6月には横浜赤レンガでの展示会を。
また、建築家31会の少数メンバーによる展示会も開催しています。
来週には中央線エリアの建築家の会を、
4月には東急東横線エリアに向けての自由が丘建築家サロンというものも予定しています。
くわしい日程などは31会のHPで随時お知らせしていきますので、ご都合の良いタイミングでお出かけください。
たくさんの方々と建築、住宅のお話ができるのを楽しみにしています。

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2015年01月14日

カテゴリー:とんがり屋根の家, 仕事

1月9日
監督さん、ユニットバス屋さんと現場打合せ。
現場がはじまるといろいろでてきます。でてこないように、いろいろ考えていたつもりでもやっぱりいろいろでてしまいます。
現場について屋根を見上げると、通気垂木と断熱材取り付けの工程まで進んでいました。部分的に野地板が貼られている面もあります。

軒、けらばの納まりについて監督さんと再度打合せをしました。
そして天窓があけられていました。天窓をあきらめた時もあったのですが、ついてよかったです。
きっとごろごろしながら空をみあげてくれるでしょう。

 

2015年01月13日

カテゴリー:マンションの茶席, 仕事

新築マンションの入居前に8畳広間の茶室を造るという「マンション茶席」の現場は、正月早々2日から大工さんががんばってくれました。
良い大工さんは引っ張りだこで、次の仕事の予定が詰まっているのだそうです。
先週のこととなりますが、事務所のスタッフさんにも大工さんの仕事の様子がわかる段階でみてもらおうと、現場に行ってきました。

丁寧な仕口の加工が求められるこのような茶室造作では、一気に仕事が進んでいくというようには見えないかもしれませんが、工事は順調です。
手間をかけて造っていただいています。

年末にはまだついていなかった欄間も組まれていました。リビングとつながる茶室です。リビングからの見え方も気になっていましたが、桐菊に源氏香崩しの透かしもきれいに見えています。

天井板も貼り始められているところで、空調屋さんが入って、空調の吹き出し、リターンのチャンバーボックスが取付けられたら一気に貼り納められる予定です。
天井板は、杉中杢の板を羽重ねで貼ってもらいます。
羽重ねによるリズムが、モダン一辺倒でない落ち着いた席を造ってくれることと思っています。

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2015年01月12日

カテゴリー:とんがり屋根の家, 仕事

本年もよろしく御願いします。
とんがり屋根の家は1月5日より大工さんが入り現場が再開しました。
今日現場につくと…
シートが貼られていました。
屋根には24ミリの野地合板が貼られ、3階もくっきり空間がみえてきました。

150角の柱に向かって登り梁7本があつまっています。
金物、筋交いの位置の確認をしました。
3階の金物はこれからつけるというところが数カ所ありましたが、1階、2階はばっちり。

棟梁は通気垂木の1本1本を角度をあわせてカットしながら野地に留める作業中。

今日は棟梁とたくさんお話ができてよかったです。

2015年01月7日

カテゴリー:マンションの茶席, 仕事

「マンションの茶席」の造作工事は、年末までに天井が張られるところまでは進めませんでしたが、造作材は組み上げられ、畳屋さんに寸法取りをしてもらいましたので、炉畳、蛭釘の位置がはっきりしました。

畳屋さんには炉畳の位置を荒床の上に墨出ししてもらいました。
床の間の天井板は目透かしに貼ってもらい、こちらは、軸釘、花蛭釘を取付済みです。
軸釘は、1間床ではありますが、三幅掛けることも想定して、中央は固定ですが左右は自在に動く可動の軸釘を、廻り縁を加工して仕組んでもらいました。

大工さんには、給仕口の火灯の型板を取付けてもらい、イメージはだんだんと姿をみせてきました。
8畳の広間ですから、給仕口を火灯とすることもないのかもしれませんが、欄間板に彫った桐菊と源氏香アレンジの図柄と相まって、女性亭主の席らしい柔らかな雰囲気になりそうです。


給仕口の高さが、クライアントの要望で少し高くなったのは、使い勝手のことからですが、プロポーション的には少し心配しています。
席の照明は天井に埋めるLEDですが、障子からの面の明かりとなります。
広間の照明としては、すっきりとしたものになると思いますが、小間であれば、突き上げ窓の体ということになるのでしょうか。
天井が貼られる前には照明ボックスも取付けられます。ちゃんと熱を逃がす換気口もつけてもらっています。

天井内には空調ダクトも配管済みです。

エアコンが席内に見えてしまっては興ざめというものです。空調ダクトからの気流は、天井内のチャンバーボックスで拡散されて、天井板と壁との間の空調スリットから室内へと落とされてくる穏やかな空気の流れとなります。

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2015年01月5日

カテゴリー:インフォメーション

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
ギルドデザインは、新春早々より、建築家31会でのイベントに参加します。
1月9日(金)より12日(祝・月)まで、
横浜マークイズみなとみらい4F 東京ガス横浜ショールームをお借りしての開催です。

今回は、メンバーの31事務所の半数、16事務所によるイベントで、テーマを絞ったセミナーには、16事務所全員がどこかに参加しています。セミナーといっても気軽に参加できるトークショー的なものですから、通りがかりでも、興味のあるテーマでしたら、ご参加ください。
ご来場の方々にとっては、気になる建築家も絞りやすく、相談など、声のかけやすいイベントとなるように気づかっています。

ギルドデザインのセミナー参加は、12日の14時からで、「多世帯で暮らす」をテーマにスライドを見ていただきながらのトークショーを予定しています。
ちなみに、チラシの「キッチン」にこだわるの写真は、ギルドデザインのリノベーション「room 302」です。
たくさんの方々と建築の話ができることを楽しみにしています。

2015年01月3日

12
30
 上棟式

カテゴリー:とんがり屋根の家, 仕事

12月25日
クリスマスの上棟式です。
いろいろあって、陽がくれてからのスタート。集まってくださった各業者の職人の方々。
基礎工事で御世話になった職人さんから、棟梁、鳶職人さん、足場屋さん。そして何度か現場で作業をしてくださっている設備屋さん。あと2ヶ月ほどの工事となります。よろしく御願いいたします。

やっと、本当にやっと形が見えてきました。お施主様、あと2ヶ月です。
昼の写真は、カメラマンのお施主さんとアシスタントさんが撮影してくれました。

監督と棟梁。屋根合板を登り梁に留めては、その屋根に足場をつくり、次の合板へ。

でもこの屋根面が、一番緩やかな勾配なのです…。

模型でも難しかった屋根が、出来てゆく…。
ちょっと火打梁が合わず最後までは決めきれなかったものの、皆さん怪我なく安全に今日の作業をおえることができました。
ありがとうございました。

小さなお施主さん、そこは洗面所になります。

 

2014年12月30日