カテゴリー:仕事, 鰭ケ崎の家

現場打合せです。
今日は外部仕上、アクセントで柱型を貼る溶岩石を赤か黒かとサンプルで検討です。

玄関、リビングの壁、アプローチの腰壁にも張る事となり、となるとハワイ空港のイメージで赤でしょうか。色々な素材がぶつかり合う上でも最終的には落着いた雰囲気でまとめる為に木部はやや古びた感じにオイルで着色し調整しようと思います。   棚板・甲板は杉板を使いワイヤーブラシでエイジング加工します。
一部外壁と軒天はリシン吹付け こちらはややグレーがかったアイボリー?に。

並べて見るとサンプルのレッドシダー、フローリングのアカシア これにハワイコアの化粧単板が加わりどれも曲者揃いでこれまで以上にコントロールは手強い感じです。


現場は順調に進み、コンテナ状の北棟が仕上がり、南棟のレッドシダー下見板張り準備中です。やや工期短縮方向です。

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2015年02月20日

カテゴリー:中庭を造る減築リフォーム, 仕事

天気は快晴ですが、まだまだ山の村々には雪の残る中「中庭を造る減築リフォーム」の現場に、向いました。
初狩PAからの富士さんは、山中を走る中央高速では、数少ないビューポイントです。
富士には近づいていくのに、手前の山で隠されちゃうんですね。

現場もそろそろ大詰めです。
プラスターボードが貼り終わり、クロス張りの後の工事が絡む部分から、内装屋さんの下地処理が始まっています。

ここは勝手口やキッチン裏の収納エリア。クロス張りの後には大工さんの棚付けが始まります。

2階は、ほぼ仕上がりです。後は電気屋さんの器具付け。
壁はプラスーボードのまま仕上。床は構造用合板として普段は隠れてしまうラーチ合板を、丁寧にサンディングしてもらってケバなどがないようにしてもらい、ウレタン塗装をしています。

壁のプラスターボードは、大工さんがかなり気を使ってビス止めしてくれました。
ローコストではありますが、大工さんの手間は余分にかかってしまいますね。
まだ、わんぱく盛りのお子さんたちが、何をしてもいいように、スキに汚した後に、クロスか塗装で仕上げる予定です。

キッチン家具も搬入されました。耐水性の高いロシアンバーチをカウンターに使い2mmのステンレス板をのせています。ロシアンバーチの積層の木口をみせるカウンターデザインにしています。
キッチン工事として、アイランドのカウンターとバックの収納家具を造っています。食洗器をあけると、ちょうどバックには食器収納の引出しが向かい合うようになっていて、さっさっと食器が収納できます。
クライアントとの打合の中で、大皿収納は重ねておくのではなくて、竪仕切り板を入れ、立てて収納するようにしてみました。
仕切りの中に1枚づつか2枚、お皿が納まる予定です。

 
現場での打合の後、クライアントとともにおいしい昼食へ。
この日は、市役所の近くにある「FourHeartsCafe」
山梨県産の野菜やたくさんのワインのあるお店で、車で来ていたのでワインが飲めずに残念でしたが、有機野菜のパスタをおいしくいただきました。


 

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2015年02月18日

カテゴリー:中庭を造る減築リフォーム, 仕事

先週の山梨の現場確認は、また寒さの厳しいなか。前日には雪が降って、途中の山越えでは、すばらしい雪景色でした。

現場は、内装工事が今月後半のお引渡しに向けて進んでいます。
大工さんが、1階の床フローリングを終わらせて、間仕切りや造作家具との取合い部分の下地組に追われていました。
現場での追加変更でお願いしたリビングのニッチも下地が終わり、既存窓下にベンチ収納も取り付いています。


リビングと中庭の間に出てくる3本の既存鉄骨柱は、茶系のグラデーションで変化を付けました。
クライアントからのグラデーション提案で、とてもかわいらしい色合いになっています。
さらにこの3本の柱は、2.4mの長さのテレビカウンターを取付ける柱にもなっていて、 6cm厚になるロシアンバーチのカウンターを取付けるためのスチールプレートも既についてます。

減築して生まれた中庭のサッシを受ける軽量鉄骨の柱組部分は、ウレタン吹付けによる断熱に頼ると、仕上までに大きなボリュームになってしまい、せっかくの中庭と室内との一体感を損ねかねないので、できるだけ細めにするために、断熱材裏打ちのプラスターボードを使って断熱しています。
断熱材は薄く、一般外壁部分と比べると断熱性能がおちますが、中庭廻りはもともと天井までのガラス(ペア)開口部で、開放感優先の場所と考えています。

ハンモック(ネット)を張る吹抜け部分も、仕上ってきています。

2階は、大きなワンルームで、カーテンで仕切る寝室エリアです。
プラスターボードが貼られ、器具付けも始まりました。

まだ階段手摺家具がついてなく、床も貼られていませんが、壁天井はこれで完成です。今回は、プラスターボード張りのまま仕上です。
大工さんもかなり気を使って、ボードを貼ってくださいました。
床の仕上材はラーチ合板です。こちらもかなりラディカル。
一見すると、今の状態で仕上がりかと思っちゃいますが、これは、既存の床レベルがかなり色々だったのを調整している下地合板です。
2階の間仕切りに使うカーテンレールは、配管用鋼管の直径27.2を使ってつくります。
パイプ用のカーテンリングをカーテン屋さんに用意してもらいました。
一般的に使っているものということですが、アルミの具合がなかなかしっかりして、いい感じのものです。木製のリングも柔らかい感じでいいですが、このアルミリングは、シャープですっきりした優れものです。

 
現場打合が終われば、お待ちかねの山梨のおいしいもの巡りのランチタイム。
ところがこの日は、現場打合がついつい伸びてしまい、お薦めのお店は、ランチタイム終了で間に合いませんでした。
近所で探していると、面白そうなお店があったので、今回はそちらで。


ラーメンのつけ麺のようですが、蕎麦のつけ麺。
「麺は組」という店で、ラー油入りの太めのもちもち蕎麦麺で、なかなかおいしくいただきました。
 
 
 
 
 
 
 

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2015年02月11日

カテゴリー:マンションの茶席, 仕事

「マンションの茶席」の現場が竣工しました。

茶道教授をされているクライアントは、現在お住いのマンションの共用施設としての茶室を利用して、教えてこられたのですが、茶室としての体裁や使い勝手が悪い席だったようです。
昨年、新しく竣工したマンションにお住いを移されるにあたって、ご自身の生活のありようと、お茶を教えるために使い勝手の良い席を、リビングや個室などをいじりながら、入居前にリノベーションしておこうといういうご計画でした。
茶道をご自身が楽しむだけでなく、茶道の基本をお弟子さんに教えるために、「花月」など七事式もできる範囲で教えることのできる8畳広間の茶室を構えることがご希望でした。
できるだけ基本な形を求めたのですが、生活エリアとの兼ね合いから、炉を基本的な位置に切ることがかなわず、下座床の席となっています。

茶道口に加え給仕口も用意していますが、給仕口は、風炉の時に使うものとして用意されていて、炉の時期に使える位置にはありません。
給仕口が火灯になっているのも広間ではあまりないことで、広間の固さを和らげる女性的な景色になっているのだと思っています。
限られたマンション空間のリノベーションですので、京間でつくることは叶いませんでした。小さくなってしまいますが、田舎間の畳割りです。
京間からすれば狭くなってしまいましたが、その分、お道具の収納スペースもたくさん必要なので、裏廻りの納戸を広げています。
 

水屋は半間もとれていません。
完全なスケルトンリフォームではありませんから、給排水管が自由になるわけでもないところで、既存のトイレ側に近づけた位置に用意できたおかげで、なんとか給水排水をとることができました。
工事の完了とともに、空調業者さんに使用説明をしてもらいました。
茶室内の空調の説明の後、既存エアコンのメンテナンスなどについても、ついでに説明してもらいました。
知らなかったことなのですが、最近の天井カセット型のエアコンには、パネルが自動でおりてきて、掃除がとても簡単なものがあるのですね。

 
 

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2015年02月9日

カテゴリー:中庭を造る減築リフォーム, 仕事

甲府の鉄骨造住宅のリノベーション「中庭を造る減築リフォーム」の現場打合は、久々の快晴となりました。
快晴の日は、初狩PAから富士山を見て現場に向かいます。

この現場では、外壁のクラックが大きくて雨漏りの原因になっていた一部の壁は作り替えていますが、基本的にはクラックや窓廻り、既存シーリングの補修の上、吹付け直しまでが外壁工事です。
外壁の吹付け直しが完了したので、吹付けの具合、見落としなどの確認をしてまわったところ、既存の小屋裏換気パイプがそのままついていました。今回の断熱では、屋根スラブの室内側にウレタンを吹付けることで断熱していますから、この換気口は室内に冷気を入れるのと同じことになってしまいます。
既存状態での小屋裏換気にしては、それほど有効なサイズではなさそうな換気口でしたが、塞いでもらうようにお願いしてあったものが、未処理だったようです。
足場解体までに塞ぐ処理をお願いしました。

既存についていた小屋裏換気口。
小さなパイプで防虫網付ですが、これまでの外壁の塗替えなどで目がかなり詰まった状態でした。
外壁吹付けは、きれいに仕上がっています。

既存外壁廻りは、もともとが弾性吹付けタイルでしたので、今回も同じく弾性吹付けタイルの中からクライアントと色の相談をしていきましたが、新設した中庭廻りの外壁は、リビングやダイニングからよく見えるので、少し吹付け状態が穏やかなジョリパットのゆず肌仕上をお願いしています。
仕上の違う中庭の外壁は、左官屋さんが、既存梁との取合い部分をクラック防止のグラスファイバーシートを埋め込みながなの下地づくりの最中でした。

この日もクライアントにきていただいて、残っていた水廻りの仕上材の確認。
水廻りの床には塩ビ系のタイルと長尺シート。クロスも少し変化を付けることでまとまりました。

1階の床仕上は、ナラの無垢フローリングです。低温床暖房対応のものを選んでいます。現場では、大工さんが、床暖房の上に目地巾の調整をしながら、無垢フローリングを貼り始めています。

今回初めて使うのですが、トイレ便器に壁掛け型を使います。
いろいろ各社のコストなども見比べてみて、カタラーノ社の「VELIS」をTOTOのウォシュレットとともに使います。
壁掛け用のフレームが取り付いていました。

室内スチール部分には塗装の下塗りが進んでいます。
2階物干フレームは塗装下塗りが終わり、ハンモックがつく吹抜廻りのスチール部分の塗装も始まったので、この日は吹抜け部分がオープンになっていて、クライアントにも抜けた様子を確認してもらいました。

打合の後は、クライアントからのお薦めのお店「ナチュラリア」で遅めのランチ。
このお店はちょっとかわっていて、いただいたのはワンプレートランチでしたが、ワインもあれば、コスメもあるらしく、実は現場に入れる薪ストーブはこのお店にお願いしています。

お店にはかわいいペレットストーブ「CONCORD」があって、とてもあたたか。

 

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2015年02月3日

カテゴリー:マンションの茶席, 仕事

「マンションの茶席」の現場も大詰めです。

左官屋さんが、中塗りを終えて中二日開けたところで、上塗りに入りました。
僕が大学院を卒業後に勤めていた水沢工務店では、中塗りの段階で聚落土入りの材料をつかっていて、中塗り段階では、仕上がっているように見えたものです。
中塗りで1年ねかしておいて、落ち着いた段階で上塗りをするというようなこともしていました。

上塗りは聚落ですが、天然のものではありません。本格的な土壁でもない限り、本来の聚落土で仕上をすることは、まず少ないでしょう。
天然の聚落ではなくとも、風合いもよろしいし、割れの心配もすくない、何より工期が短くてすむのは、現代の住宅の中に造る和室やリフォームには向いた、すぐれた材料です。

火灯口の曲線もきれいに塗り上げられました。
襖はまだですが、障子は納められ、障子紙は、美濃紙を千鳥(レンガ張り)に貼ってもらいました。
今日では、障子紙は機械で漉くことで、大きなサイズが造れますが、かつてはそういうわけにもいかず、1尺程度の巾のものでした。
この茶室でも、そういう障子紙のつなぎを楽しんでもらいたくて、障子の組子の割付を紙の寸法をもとに組んでいます。
障子紙は障子1本で2枚半を貼り並べるともいわれますが、そこまで厳密ではなく、組子と組子の真ん中に、つなぎ(巾1分弱)が出るようにしてもらっています。

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2015年02月1日

カテゴリー:インフォメーション, 仕事, 展示会、セミナー

まだ少し先の話ですが、今年の9月に、建築家31会の仲間たちと埼玉県川口市で建築模型展&建築相談会を開催します。
その準備のための第1段階として、会場の確認とともに、作業の割振りや予算の概要、広報の方法などの打合せをしてきました。

会場は川口市立アートギャラリー・アトリアです。
展示会場の確認とともに、係の方から借用できる備品の説明や展示方法、展示での注意事項など説明を受けてきました。


展示会場は、この半分スペースになりますが、天井がとてもりっぱな会場です。
会場展示構成も、このゆったりしたスペースを活かせるように考えないといけませんね。活かせれば、とても魅力的な展示会になりそうで、今から楽しみです。
ご期待ください。

 
 

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2015年01月31日

カテゴリー:マンションの茶席, 仕事

「マンションの茶席」現場、8帖広間の茶室の壁が下地づくり(中塗り)まで、完了しました。
壁と柱などの木部とが取合うところは、チリの納まりといって、壁材の収縮乾燥によって、柱と壁に隙間ができたりするものです。
左官屋さんは、その隙間ができることをとても心配して、ヒゲコという麻の糸を埋めることで、隙間ができるのを押えるような下地造りをしていましたが、最近の室内用の左官材料はとても良くできていて、乾燥とともに若干膨張するのだそうです。
本物の土壁で仕上げることでもない限り、室内では工法もからって来ているのですね。
火灯口もきれいに中塗りがあがっています。

この「マンションの茶席」の現場では、火灯口廻りを和紙張りするつもりがありません。そういうわけでもないですが、火灯口廻りはしっかりをコテで押さえ込み、ヤスリ掛けをして曲面を造ってくれました。
今回は全てプラスターですが、火灯口木口廻りの中塗りには、漆喰を使うこともあるのだそうです。

床の間、室床の塗り回しと、柳釘の中塗りの状態はこんな感じで納まっています。

大工さんが引き上げていくなかで、炉壇もしっかり納まりました。
畳がしかれるのを待つばかりです。

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2015年01月28日

カテゴリー:とんがり屋根の家, 仕事

無事に検査機関による中間検査を終えた日に、「とんがり屋根の家」のとんがり屋根が葺き終わりました。
その様子をお伝えします。
24ミリという相当厚い構造用合板を使って屋根面の剛性をつくった上に、ポリスチレンフォームによる外断熱と通気層を造っている工事の様子は、「とんがり屋根の家」前々回のブログでお伝えしましたので、そこから先の様子です。
通気層の上に12ミリ厚の野地板を打ち、再び構造用合板を止めたようなマッシヴな姿に。

野地板の上に、まず防水材であるアスファルトルーフィングを敷き詰めていきます。
ルーフィングを葺くところからが、屋根屋さんの仕事となります。
「とんがり屋根の家」のように急勾配な屋根では、屋根作業のためには、まず屋根足場という屋根作業用の足場造りから始めます。
「とんがり屋根の家」の屋根は、彩色セメント板、いわゆるコロニアルです。コロニアルの場合は、ルーフィングの後は、屋根の端部(ケラバ)や、登り棟部分に板金による雨押さえ材を取付けていきます。


軒先に水切り板金を取付けた後、コロニアルを軒先から重ね張りしていきます。基本的にルーフィングから2枚のコロニアルが重なって屋根となります。(一部は3重になります。

屋根葺きは三日くらいで棟まであがりました。
なかなかの急勾配です。「とんがり屋根」の所以です。
 
急勾配で大変ですねと、屋根屋さんに声をかけると、「どこもいっしょだから」という答えが帰ってきました。
確かにそうでした。お隣、先お隣と見渡してみれば、どこも北側斜線がしっかりかかっていて、同じような勾配です。みんな3階建てののっぽ住宅、これが東京の今の街並でしょうか。
とんがり屋根の家となる寄せ棟造りでは、小屋裏換気が棟や軒からは、とても造りづらい屋根です。
外壁足もとにある土台の壁内通気孔から、外気が入り、外壁や屋根からの熱気や湿気を逃がしてくれる大切な逃がし口です。屋根の途中、上の方につけてもらっています。

屋根材としてはガルバリウム鋼板を選ぶ事が、私の場合ほどんどだったのですが、
今回のコロニアル。「おうち」度は断然あがりますね。

 

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2015年01月28日

カテゴリー:中庭を造る減築リフォーム, 仕事

「中庭を造る減築リフォーム」の現場へ向かう途中、大月辺りでは雪模様です。天気がよければ、中央に富士山がくっきりと見えているんですが、二週続いてのお隠れです。

現場には、ここのところ毎週のように施主奥様にきていただいての現場打合です。
変更などもありますが、仕上の確認に来ていただいているので、現場で直に確認していただけるので、スムーズに進んでいます。
2階の寝室フロア(ワンルーム)には、お子さんたちの鉄棒遊びの場所になる室内用物干ができました。
物干に2方から囲まれた床は、吹抜けになり、大きなハンモックを取付けます。
ベニヤで養生されていて、まだちょっとイメージしにくいですね。

この日は、カーテン屋さんにも来てもらい、カーテンの相談、下地の確認もしてもらいました。ブラインドかカーテンか、カーテンの生地のグレードのこともありますから、まず寸法取りしてもらい、見積してもらうところからお願いしています。
2階の寝室フロアーは、お子さんたちの勉強の場にもなります。
今はまだ、お母さんの近くですることが多いそうですが、2階には 3人のお子さんのために6mの長さのまっすぐな机が壁から跳ね出しで付きます。
写真は、机の奥にある受け金物の具合です。

1階も工事が進んできました。
トイレや洗面所、パントリーなど水廻りや裏廻り収納の壁下地が組まれてきました。

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2015年01月27日

カテゴリー:とんがり屋根の家, 仕事

「とんがり屋根の家」の現場では、構造部材、接合金物の取付が完了したところで、検査機関による中間検査を受けました。

午前中に、住宅瑕疵担保責任保険の保険会社による中間検査を受けた後、午後には、確認審査機関による中間検査を受けています。
いずれも無事に検査を終了しましたので、引き続き工事はスムーズに続けられます。

建物は四角いプランで、1階、2階は、そのまま壁が建ち上がるシンプルな姿なのですが、3階は、2方向道路と2方向の北側斜線のために、屋根裏部屋のような部屋。
1、2階がシンプルな構造に対して、3階は垂直な外壁のない、ちょっと厄介な構造のため、審査機関とは随分と打合を重ねて造り上げた構造です。
問題はないとわかっていても、審査が終わればほっとします。


屋根裏であれば必要もない構造計算でも、屋根裏部屋として3階の床ができれば、住まいの安全としての構造計算が必要で、金物や合板の使い方など、構造にはいろいろ工夫をしています。
 
 

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2015年01月26日

カテゴリー:マンションの茶席, 仕事

「マンションの茶席」の現場も、仕事の中心が大工から左官へと移り、聚落の下地となるプラスターによる下塗りが始まりました。

プラスターの下塗りのために、ボードの下処理をしています。
ボードのつなぎ部分や木部、合板下地に紙テープで割れ防止の処理を施しています。
薄壁のために、下地に合板を使っている水屋裏の壁には紙テープが一面に貼られました。

今回の左官の塗り厚は8〜10ミリあります。
床の間の壁に埋まる無双釘や室床に打つ柳釘のためには、大工が取付け寸法を調整しています。


かつては、左官屋さんが養生テープを使うことなど、なかったように思うのですが、最近は左官屋さんも塗る前にはテープ養生をしているようです。まだ塗ってない壁の廻り縁部分のテープがそれで、塗り厚のガイドにもなっているのでしょうね。

火灯口の引込み戸を引き込む壁も薄い造りになっています。
ボードがプラスターの水分を吸ってムクってしまうのを押えるために、しばらくの間、壁押さえの添え木をしておきます。
 
 
 
 

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2015年01月25日