06
4
 「父娘で暮らす大屋根の家」が取り上げられました。

昨年9月のまだ暑い頃にお引渡しした「父娘で暮らす大屋根の家」を、リビングデザインセンターOZONEのスタッフさんのブログ<OZONE DIARY>で取り上げていただきました。
この住いは、OZONE家designのプロデュースで始まった計画です。
お引越が落ち着き、新しい生活に慣れてきた頃のアフターリサーチで、訪ねてくださったようです。
我々設計者もそうですが、プロデュース側でも、こうやって訪ねていただけることは、クライアントにとって、とても安心できることなのだと思います。
訪ねてくださった様子をぜひ、「OZONE DIARY 」よりご覧下さい。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
「父娘で暮らす大屋根の家」は、高齢のお父様の介護を考えながらも、少しは介護から離れた時間も欲しいという微妙な関係を、考えた高気密高断熱の住宅です。
1階は、お父様が生活しやすいように計画されたフロアで、普段のお二人の生活のベースとなる場所です。
クライアントである娘さんは、プライベートな時間を持つために、寝室を2階としながらも、吹抜けを通して、お父様の気配が感じられるようにと考えた間取りです。
吹抜は、そんな意味合いを持ちながら、この家の個性として、気持のよいおおらかさと美しさを演出してくれるように 考えています。
大きな屋根が、父娘のスペースと吹抜を、包込んでいる住宅です。
竣工写真は近々アップ予定です。少しお待ちください。
工事途中の現場の様子などは、こちらからご覧になれます。 
http://www.guild-design.com/category/仕事/musume_to_chichi-no-ie/ 

 
 

05
28
 31会模型展 in 横浜赤レンガ倉庫。セミナーも担当します。

恒例となっている6月の赤レンガ倉庫でのイベント案内です。
ギルドデザインが参加している建築家31会主催のよる建築模型展+建築相談会「建築家31人×3works Vol.18 」が、6月6日(土)と7日(日)、横浜の赤レンガ倉庫1号館 2階 スペースA,Bで開催します。

今回の模型展では、リフォーム模型の展示コーナーも用意してます。
ギルドデザインでも、ここのところリフォームのお話が多くなってきていて、現在も2件が設計契約済み、他に3件のお話があるくらいですから、31会メンバーにも、かなり依頼が増えていることと思います。
その動向を受けての展示です。リフォームをご計画の方々にも、参考となるような模型展示やお話ができればいいと、思っています。

また、今回の建築家セミナーは、2人の建築家による対談形式でお話をします。
これまでの1人での話を変わって、聞きやすく、突っ込みが入ることもあるので、気楽にご参加できると思います。
今回は磯村が、セミナーに参加しています。
6日の13時より 「土間をいかす」をテーマに、菰田さんとのトークイベントです。
入場は無料です。
建築に興味のある方、家づくりをお考えの方、たくさんの方のご来場をお待ちしています。

 
 

05
27
 鉄骨造住宅の解体 アスベストの立入り検査

昨年ご縁があって、プラン提案をさせていただいた建替え計画の、既存住宅の解体が始まります。
建物は、築48年になる鉄骨造3階+塔屋というかなり古い建物です。
そんな古い鉄骨造の建物の解体ということで、役所によるアスベスト有無の確認検査が入りました。
古い鉄骨造のビルでは、鉄骨の耐火被覆にアスベストと使っていたので、もしも使われていたなら、解体時に飛散し、近隣に対して健康被害を与えかねないための立ち入り確認です。

この住宅は、鉄骨造3階ですから、建設当時は耐火被覆の必要ない建物だったかもしれませんが、使っていないとは限りません。
アスベスト除去には大変な費用がかかります。
もしあれば、計画全体に大きな影響が出てきますから、当然ですが、我々も事前に、解体屋さんと共に天井板をはがして、耐火被覆がないことは確認していました。
立会検査も終わり、足場、シート掛けと解体準備が始まります。
既に残されていた荷物も処分され、クライアントが幼い頃に過ごしたであろう生活の場が、どことなく寂しげにみえました。

 

05
20
 セルフ地鎮祭

「アトリエのある小さな家」の現場がスタートします。

間口が狭く奥行の長い、いわゆる狭小敷地に、アーティストであるご夫婦のアトリエと作業場所のあるちいさな2階屋の計画です。
訳あって、この現場では、我々の設計監理はないのですが、先日、地鎮祭を行いました。
初めての経験でしたが、この地鎮祭は、神主さんのいないクライアント自ら取り仕切るセルフ地鎮祭でした。クライアントはその前日、神社に出向きお清めをしてもらってきていて、セルフ地鎮祭キットをいただいてこられました。

初めて見たのですが、お神酒、米、塩、砂に鎮め物のセットがあるんですね。
神主さんから、手順を教えてもらってきたということで、ほぼいつもの地鎮祭と同じように土地の神様に工事の安全を願いし、四方清めの作法をおこないました。


四方清めがちょっと変わっていて、お神酒とともに撒く塩と米には、あらかじめ砂を加えて混ぜたものを使いました。

四方清めの後、玉串を敷地鬼門の方向に立て(これも見たことのない作法でしたが。)
最後に、ふたたび二例二拍手一例して、神様に感謝をして地鎮祭をまとめました。

地鎮祭の前には、工務店の張った地縄の位置の確認をさせてもらいました。
管理のない現場ですが、うちの事務所から近いので、ときどき寄らせてもらう予定です。

 
 

05
18
 ちょっと早めの1年検査

昨年竣工した「国道沿いの家」は、半年検査が遅れてしまったので、ちょっと早めの1年検査という時期になってしまいましたが、工務店さんと、確認におじゃましてきました。

「国道沿いの家」は、鉄骨造の住宅のリノベーションですが、幹線道路からの騒音は厳しいものがあります。
ご主人は、実家であるこの建物には慣れていらっしゃいましたが、これまで住宅街に住まわれていた奥様は、騒音を心配されていました。
国道側に造った、お子さんたちの遊び場になるようなインナーバルコニーは、騒音対策でもあったのですが、奥様も、どうも音には慣れてこられたようです。

外壁側にサッシを取付けた室内バルコニーですが、防水もしていて、お子さんたちが水遊びを楽しむ場所です。ご主人のウェットスーツの干場でもあります。
少し前からということですが、ここのサッシの横引き網戸の調子が悪くなっていて、 修理をお願いしています。

  
枠のつなぎ部分の割れや、タイルと目地埋め残し、タイル壁際の目地のひび割れなど、気になるところが見つかっていますので、補修改善を工務店さんに確認してもらいました。
住まわれている様子をうかがうと、とても喜んでいただいていて、こちらとしてはうれしい限りです。
 
リビング天井に吹抜を造ることで現れた鉄骨梁には、吊り輪が下げられて、お子さんたちの遊び道具にもなっているとのことです。

  
玄関ホールに開けたガラス窓には、かわいい小物が並んで、階段から下げられたチランジアがアクセントになっています。
米びつも大きなガラス瓶、なかの虫除け唐辛子のケースが目立ってます。
洗面上もきれいに使っていただいています。
手直しの終わった頃に確認にお邪魔して、その頃には、竣工写真の撮影をお願いしてきました。
 「国道沿いの家」の現場の様子は、こちらからどうぞ。
http://www.guild-design.com/category/仕事/big-balcony-house/ 

04
28
 中庭の様子が届きました。


「中庭と造る減築リフォーム」のクライアントから、春らしい中庭のアオダモの写真が届きました。
こんなコメントが添えられていました。

おかげ様で毎日明るい中庭を眺めていい気分です。
雨の日も、晴れの日も、夜も、朝もそれぞれにいいですが、
虫も出ますね。(笑)

手直しの最後の確認がまだだったので、お邪魔しないといけないなと思っていたところでした。
とてもうれしいご連絡です。

04
27
 竣工いたしました。(ラフ&タフ)

鰭ケ崎の家が竣工し、25日オープンハウスを開催いたしました。
外構工事がまだ残っていますので全ての完成は5月末、植栽、庭の整備も合わせれば夏頃になるかも知れません。部屋の延長と繋がるウッドデッキ、ハンモック、芝生の庭、立樹の木陰が楽しみです。ハワイアンリゾートをテーマとして計画した住宅ですので、夏姿はきっと似合うと思います。振返って見ると仕上の段階になってクライアントはじめ大工さん、監督さんも楽しんで、ラフでタフな仕上の遊び空間を創り合ってくれた気がします。
照明器具は抑え気味にしていますので、夜景は特に陰影で立体感、奥行感、素材感が引立ちます。特に高かな材料を使っていませんがハワイ杉の柔らかさ、レッドシダーの素朴な味わいと、コンクリート床の対比も違和感無く、落着く部屋になっています。
これから家具や小物が置かれ更に心地良いすまいになってくれると期待しています。

04
27
 お引渡後のご挨拶に伺って来ました。

お引渡ししてまだ一月経たない頃でしたが、手直し工事の確認もあって、「とんがり屋根の家」にお邪魔してきました。
工事コストを押えるため、家具類は必要最小限におさえ、引越の後、施主自身で作り込まないといけないところがたくさんある計画でした。
キッチンはステンレスカウンターのコンロとシンクのみで、食器や調理器具の収納は施主の手作り組立てに残してありました。

工務店さんのキッチン工事はここまででしたが、

壁のタイル張りから、壁付けの棚、カウンター下のワゴン収納、タオル掛けまで、しっかりでき上がっていて、もう生活が地に着いた感じです。
クロゼットの棚とハンガーパイプ、駐車場収納の扉まで、でき上がっていました。

さすがに駐車場の収納扉は、友人の家具屋さんに頼んだのだそうですが、コストを押えながらも、考えた造りになっていました。

 
荷物の多いご家族なので、まだ片付いていないかと思いながらお訪ねしましたが、必要な家具を作り込んで、思いのほか片付けが進んでいらっしゃいました。

ご主人のガンプラも納まっています。
竣工写真は、カメラマンでもあるご主人が、引越前と引越後荷物の片付けが一段落したところで撮影してくださいます。
こちらでもアップしていきますので、お楽しみに。
工事中の「とんがり屋根の家」の現場のようすはこちらから。
竣工時の様子は、こんな感じでした。


 

04
15
 既存床下、天井裏の調査

築46年ともなると、耐震対策がどこまでできているか、はなはだ疑問です。
いわゆる新耐震という地震への耐震性能を高めた構造基準は、1981年からのもので、それより前に建てられた建築は、耐震への配慮が足りません。
さらに、現在の構造基準は、その新耐震より厳しいものになっています。
この計画でも、スケルトンリフォームをするので、建物の耐震補強は必ず必要となるので、耐震壁の壁量計算はしておくのですが、計画を立てるにも、予算を考えておくにも、既存構造骨組みの状況だけでも確認したくなります。
古い住宅の良いところは、天井や床下が覗きやすいこと。
2階の押入の天井板は、お約束通りというのか、釘打ちされてなくて、あけることができました。
小屋梁の組み方の確認ができました。小屋裏にあがれるほどの高さがあります。
古い木造らしく、材は細めですが、丸太も使われています。
断熱材は、まったく入っていない。時代としては、そんなものかもしれません。

不思議なことに、船底天井になっている部屋の棟のような材は、まったくのダミーでした。今度は、天井高さがずっと上げられそうです。

床下も覗いてみました。
和室の畳をあげて新聞紙と防水紙(湿気が多くて後から入れてそうです)をめくってみると荒床が現れます。荒床は釘止めされていました。

荒床をあけてみると、こちらは残念ながら想定通りで、床から土間までの高さが低く、基礎の立上がりが法定基準以下でした。
畳が黴びたことがあるということでしたので、土台や大引など状態が心配でしたが、傷んではいないようです。小さいながらも床下換気口がついていたからでしょう。
いずれにしても、床下には、何らかの対策が必要です。

04
14
 雑誌掲載のお知らせ「収納いっぱい子育ての家」

ちょっとした建築の専門誌となりますが、最近出版された「HEAT20 設計ガイドブック」(株式会社建築技術刊)という本に、「収納いっぱい子育ての家」の写真が取り上げられています。
これまで、もっぱら誘導目標として位置づけられてきた省エネ住宅化が、2020年には、適合義務化され、新たな段階に入ってきます。
「HEAT20 設計ガイドブック」は、その2020年に向けて、建築の専門家だけでなく、エンドユーザーにもわかりやすく、建築形態や技術、設備の使い方によって変わる住いの具合を、解説している本です。
「収納いっぱい子育ての家」は、今から十数年前に竣工した住宅ですが、当時、北海道並みの断熱気密性能を求めてつくった、大きな吹抜を中心とした子育て家族の住宅です。
「収納いっぱい子育ての家」が、この本で解説されているわけではありませんが、このような省エネルギー化を目指す本のなかに、写真として取り上げられたのは、とてもうれしく思うのです。
「収納いっぱい子育ての家」の竣工写真はこちらから
http://www.guild-design.com/works_w/kosodatenoie/ 
最近のギルドデザインの住宅は、高気密高断熱です。
木造住宅の新築、リフォーム、マンションリフォーム、鉄骨造やRC造住宅、それぞれにおいて、また建主の生活の仕方に応じての省エネルギー化を、工法を変えて提案しています。
最近少ないのですが、いまもコンクリートの打放しは大好きなので、断熱性の基準を義務づけすることについては、表現上の問題との関わりで、悩ましいのですが、住いが省エネ化に向うことはとても良いことで、この「HEAT20 設計ガイドブック」から学ぶことはたくさんあります。
「HEAT20 設計ガイドブック」および HEAT20 についてはこちらから
http://www.heat20.jp/index.html

04
13
 建築家サロン in 自由が丘 

年2回が恒例になってきた、自由が丘で開催の建築模型展&無料相談会「建築家サロンin自由が丘」が、今週末におこなわれます。
会場:自由が丘 ギャラリー「カーサタナ」 目黒区自由が丘 1-23-15
18日(土)10時 〜18時
19日(日)10時 〜18時
家づくりをご計画中でご相談のある方だけでなく、建築に興味のある方もぜひおいでください。
お茶でも飲みながら、ゆったりとお話ができる場所です。
毎回、学生さんにも来ていただいていて、建築談義に盛り上がっています。

03
31
 お引渡しとガス漏れ

「とんがり屋根の家」がお引渡を完了しました。

クライアントによる塗装工事や一部のタイル張りも完了しました。
実は事前に登記もすませており、この日の午前中には、銀行へ工務店と出向き、
最終金額の支払が完了済み、残りは追加工事分のお支払いです。
いろいろ難航していた現場ですが、最後はスムーズに終わりそうだと思っていたところが、 施主引渡時のガスの開栓で、ガス漏れが確認されました。
ガス検査は、ガスメーター取付時に検査が行われていて、その時にはガス漏れはみつからず、コンロでの着火テストも無事に行われました。開栓時に問題が見つかるというのは、我々の経験でも初めてのことです。
ガス漏れ発見で、調査班が呼ばれて精密調査をおこなうことにより、リビングのガスコンセントから55センチあたりの配管にキズが見つかりました。

写真は管内の内視鏡検査のものですが、ビスらしきものによってつけられた傷が3つ並んでつけられています。これで見つからないようだと、検査と修理のために大変な工事が必要となるところでした。
引渡の翌日はお引越でしたが、引越日の朝より、慌ただしくガス配管の修理に入らせてもらいました。

床を開口して、ガス管を引き出すことで現れた傷跡です。
プラスターボードを止めるビスが原因のようです。

傷ついたガス管は切り取られ、新規の管に取り替えられています。

あけられた床は再び閉じられ、修理の完了です。
このお宅の床は、化粧ラーチ合板が仕上がりです。
お引越前に見つかって良かったのですが、ガス漏れはこわいです。
検査は行われているのに、その時に現れなかった漏れが、後から見つかるというのは怖い話です。
引渡日のガスの開栓の時に、ガスのマイコンメーターがおちており、ガスが供給できないようになっていたのが、気づいたきっかけです。
事前に行われた検査でのガス燃焼試験などで、管内のガス圧が下がることでガス管が動き、キズからビスの先が少し抜けたのでしょうか、ガス漏れがおこりました。
今回は、大工さんの工事によって配管を傷つけてしまい、事故が起こったわけですから、各職方の気配りとともに、建築工事方法の見直しも必要なことに思われます。
一方で、ガスのマイコンメーターの能力がとても優秀で、安全対策がしっかりできていることを知るきっかけともなりました。
 
午後、引越が無事におこなわれました。
クライアントには、まだ就学前のお子さんがいらっしゃいます。
引越とともに、まずは落下防止ネット貼りを始めていらっしゃることと思います。