カテゴリー:インナーバルコニーのある国道沿いの二世帯住宅, 仕事

先週は状況確認ために、何度も現場に通いました。これは先週3度目の現場からの状況報告です。
予定では、内装工事の軽鉄屋さんが、天井下地を吊りに、現場に入ってきているはずなのですが、どこかの現場で引き止めされていて、こちらの現場になかなか入って来れないとのこと。
消費税アップに関係して、この時期、職人さんの取合いで、工程監理はままならないようです。
現場の各階の墨出も遅れていて、2階は、既存斜め壁にそった通芯が出ただけで、まだきまっていません。
そこで今日は、事務所の松本が、現場監督さんの手元として、墨出の手伝いです。
本人は、墨出はカッケーとかってことで、生き生きしながらやっています。
実際は、既存図面と現場の現状との食い違いを確認しつつ、現状に合うように壁の位置などを調整しながらの墨出です。他との取合いを考えながらですから、少し時間のかかる作業です。


内装がはがされ既存ALCが露出し、外部に足場があって、外壁の様子が確認しやすいこのタイミングで、外壁の様子を確認しています。


内部からはっきりとALCのクラックが見えている部分、外部のタイルにひび割れがおきている部分、雨漏りの痕が確認できる部分など、補修をどうしていくか、現場監督さんとともに、対策を検討しなくてはなりません。
意外としっかりしているのですが、20年以上の建物ですから、外部のシーリングもそろそろ打ち変えた方がいいようです。足場のかかった時期にしておいた方がいいと思うのですが、予算もある事です。建主さんとの相談も必要です。
先週2度目の現場では、墨出の確認中に、建主さんがたまたま現場前を通られたので、現場の様子を確認していただき、窓の開け方の変更他、外壁の件なども相談させていただきました。
まずは、外壁補修の見積を工務店さんから出していただき、建主さんにも検討をしていただきます。 
建主さんも、現場を見ていただき、状況による変更もふくめて、進行を楽しみにしていただいているので、我々も喜ばしいのですが、なにかと思いもよらぬことが起こる鉄骨造のスケルトンリノベーションです。こちらとしては、身を引き締めてかからねばなりません。
 

タグ:, , , ,

2014年01月21日

カテゴリー:仕事, 日常

休日にSUR都市建築事務所さんのオープンハウスにお邪魔してきました。

免震構造、地熱利用の住宅で、延床面積は36坪程度との事でしたが、大きな吹抜もあり、建物のヴォリュームとしては、40坪をこえる大きさの住宅でしたが、暖房機は床下に設置された14帖用のエアコン一つだけなのだそうです。

これが実現できているのは、高気密高断熱のおかげなのです。我々の設計の中でも35坪程度の住宅で、床下にたった一つの暖房機で暖房できている事例はありますが、14帖用のエアコンで、これだけの暖かさを体感できたのは、とても興味深い事でした。この住宅での断熱は、壁内の現場発泡による充填断熱にくわえて、ウレタンの成形板に外断熱のダブル仕様なのだそうです。


さらにこの住宅は、ソーラーウォールパネルによる太陽熱の壁面からの吸熱、太陽光パネルによる発電により、ゼロエネルギーを目指しているそうです。

訪ねたのはもう日が落ちかけていた時間でしたので、発電、売電量の確認はできませんでしたが、かなり良好な売電量で、ゼロエネルギーも実現が近いそうです。
 

2014年01月21日

01
17
 新年会

カテゴリー:日常

8年前に竣工お引渡ししたビル「電報児」の建主さんに、新年会をしていただきました。昨年末、ご近所に打合せに行った帰りに、ご挨拶に寄ったのがきっかけで、声をかけていただきました。

てっきり「電報児」の皆さんもいっしょかと思っていたのですが、建主は、急な風邪で参加できず、会社のスタッフの方も参加されませんでしたので、お母様がひとりお迎えくださりました。
それなのに、うちは事務所のメンバー全員でお邪魔するという、なんとも図々しい新年会となってしまいましたが、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。

会場は、両国の「ペールギュント」という手作りの食事と、たくさんのカクテルのあるおいしいお酒、そして40年もつづく懐かしい雰囲気のお店でした。





事務所の女性陣に、それぞれのイメージにあったカクテルをお願いしたところ、しっかり解説付きで、なるほどねっていうカクテルを造ってくださったマスターにも感謝です。


タグ:

2014年01月17日

カテゴリー:仕事, 展示会、セミナー


13日まで横浜、マークイズみなとみらいで開催されていた建築模型展「建築家31人 x 3 works vol.11 」が盛況なうちに終了しました。
9日からで、1000名をこえる方々にご来場いただきました。 12日の日曜日には400名をこえる方々で会場が狭くなる程でした。
マークイズに食事やお買い物にこられた方が多かったので、いろんな方がおいででした。
もう具体的に家づくりを考えている方、
まだ少し先になりそうだけど少しずつ考えていきたいという方、
土地探しから考えたいという方、
まだ何も考えていないけど建築家との家づくりに興味があるからという方、
実にさまざまな方と、お話をさせていただくことができました。
大変楽しい会とすることができました。ありがとうございました。
ギルドが参加している建築家31会という会は、一般の方、家づくりを考えている方と建築家が、直接気軽に出会える、建築家との家づくりがどんなものなのか、より良い家づくりのためには、建築家との家づくりがとても良い選択肢であることを知っていただくための会です。
身近なところに建築家がいることを知っていただくために、建築家が集まり建築家による情報発信をしている会です。

今後も31会では、3月に新宿パークタワー、6月には横浜赤レンガ倉庫でと、このような建築展、相談会を続けていく予定です。もちろんギルドデザインも参加していきます。今後も多くの方のご来場を、多くの方とお話しできることを楽しみにしています。

2014年01月15日

カテゴリー:インナーバルコニーのある国道沿いの二世帯住宅, 仕事

この連休、ギルドデザインでは横浜、マークイズみなとみらいでの建築模型展に参加しておりましたが、国道沿いの家では、墨出を監督さんが進めてくれましたので、さっそく本日は、墨出の確認に現場に行って参りました。

先週、外壁の新規開口、開口位置の変更とスチールアングルによる開口補強工事が進められました。
この建物は、南側から南西側にかけて3階建てのビルが建っており、午後からの陽射しがあまり望めません。また、前面道路は南東側できわめて交通量の多い国道です。
そんな条件から、南西のビルの上からの陽射しを取込む工夫と、国道側には、奥様の第一希望である大きなバルコニーを造りながら、サッシ入りの室内化されたバルコニーとしていて、音のバッファとしています。

国道側には、引違い窓だけでしたので、ALCの壁はとれる範囲で撤去して、大きな開口としています。この廻りが6帖程の音のバッファとなるバルコニーになります。
ちなみに既存は下の写真のようなサイズの窓のみでした。

南側、南西側は隣のビルの屋根越えの採光を狙って、階段の吹抜上に窓を新規開口を造っています。
下の階からの見上げでは、冬枯れのケヤキの街路樹がみえています。

今日はとても寒い一日でした。
墨出による壁の位置を確認し、さらに修正部分などは、いっしょに墨出をしてきました。 墨出している間は、寒さなど気にもならなかったのですが、気づいた時には日も落ちて、吹きさらしの冬の現場の寒さをあらためて感じさせられました。

タグ:,

2014年01月14日

カテゴリー:仕事, 展示会、セミナー

先日ご連絡しました横浜のマークイズみなとみらいでの建築模型展、「建築家31人 x 3 works」を本日まで開催しています。

三連休になり、たくさんの方においでいただいています。


会場は、マークイズの4階の東京ガスのショールーム内のホールをお借りしています。
東京ガスさんのショールーム正面には、こんな展示がありますが、本会場はそこを抜けた奥になります。

みなとみらい線の駅にはポスターにて案内もしています。
本日一日だけの展示となりましたが、ご都合がよろしければおいで下さい。

タグ:, , , ,

2014年01月13日

カテゴリー:インナーバルコニーのある国道沿いの二世帯住宅, 仕事

全面リフォームの現場ではよくあることですが、この現場も、既存図面との整合性のとれていない現場です。

昨年、床スラブの新規穴あけや新設窓のための外壁解体位置など、解体途中に確認してきましたが、解体現場の騒がしい中ではなく、新年早々、現場が始まる前の静かなうちであれば、少し落ち着いて現場の状況確認ができるだろうということで、現場に行ってきました。



現場は鉄骨造にALCの外壁の古い造りです。外観だけではALCの割付などわからなかったのですが、室内の仕上げと下地が取り払われることで、ALCの割付、補強で入っている鉄骨など、見えなかった物が見えてきました。
そういった既存からの制限により、窓のサイズや位置を変えないと合理的に納まらなかったり、既存の補強を調整変更してもらわないと、間取りがまとまらなかったりします。また、新たに、こうしたらより良くなるんじゃないってところも見えてきました。

リビングの小さな吹抜になる部分。ある程度想定できていたのですが、既存図面より低い位置から、北側斜線の関係で、柱が曲がってきています。3階の造りかたに修正を加えねばなりません。

新たに室内階段を造るために開けたスラブ開口です。
古い鉄骨造の建物ですから、やたらとスラブに穴を開けることは構造上の強度を落とすこととなりかねません。
今回の計画での3、4階の室内階段の位置などは、構造設計と協議の上、スラブ開口位置を決め、 そこからプランニングがスタートしてます。
この階段廻りの窓の開け方は、ALCの割付や近隣との関係で、少し修正した方が良さそうです。 ずっと良くなりそうなアイデアも出てきました。

不思議なことに、屋根版のALCと小屋梁の間にコンクリートブロックが埋まっていました。何の必要があったのか?わざわざこんなところに差し込むには、訳があったように思うのですが、ぐらぐらしていて、こんな物が地震で揺れて落ちてきたら大変です。現場には確認の上、とってもらうようにお願いしておかないと。


 

タグ:, , , ,

2014年01月8日

カテゴリー:インフォメーション, 仕事, 展示会、セミナー

あけましておめでとうございます。
ギルド・デザインは本日が仕事はじめです。本年もよろしくお願いいたします。
新年早々となりますが、ギルド・デザインも参加している「建築家31人の会」が主宰する建築模型展+相談会が、今回は横浜みなとみらいエリアにできた新しいショッピングモール、「マークイズ」にて開催されます。
建築家31x3works展も会を重ねて、今回で11回目です。
建築家との家づくりの楽しさ、質の高さを知っていただきたいという思いで、続けています。
今回は、展示方法にテーマを設けての開催です。 いつもの新宿パークタワーとは違った会場ですが、会場構成の違いから、少しわかりやすい展示になっていると思います。
平日は、なかなか会場には詰めていられないのですが、休日には、皆さんとお話できるのを楽しみにしたいと思っています。事前連絡いただければ、お時間の調整もできるかと思います。
家づくりの楽しい話、参加しにいらっしゃいませんか。おまちしています。
 
日時 :1月9日(木)~13日(月・祝)  10:00-20:00(最終日は~17時)
場所 :MARK IS(マークイズ) みなとみらい4F 東京ガスショールーム

 
 

タグ:,

2014年01月6日

カテゴリー:仕事, 猫と暮らす小さな家


年の瀬のお忙しい頃ですが、お引渡後3ヶ月お住まいいただいた様子をうかがってきました。
地下に置いた蓄熱暖房機、地下と2階の熱と循環させるカウンターアローファンの働き具合、床暖房を設置しなかった寝室や2階リビングの部屋や床の暖かさ具合を確認させていただきました。
省エネ4等級レベルまであげてある断熱性、気密性のおかげで、室内はどこに行っても暖かい。温度差のない全館暖房はうまくいっているようです。 地下に設置してある蓄熱暖房機のおかげです。1階の寝室も地下の天井に開けた穴から熱が廻っているようで、いつも暖かいそうです。
2階への熱の上がり具合が十分かと、気になっていたのですが、お邪魔した日は2階のフローリング床に座っていても、冷たいとは思わない、ちょうど良い具合でした。
ただ、カウンターアローファンをまわしてないと地階に熱がかなりこもっているそうで、今回はファンをまわしていただいたので、地階に変な熱のこもり感はありませんでした。
カウンターアローファンを普段はあまりまわしていないそうで、音の問題だそうです。 昼間テレビをつけていたり、お客さんがきていて話をしていればそれほど気にならないようですが、夜などは音の問題はありそうです。
ダクトが室内に長く露出してしまったこと、スパイラルダクトのままだったことが原因に思われます。今後の課題です。

お引っ越しの後、ちょっと時間がかかっていた建具の猫穴も確認してきました。
室内のどこも暖かいので、猫穴には扉がなくても平気なんですね。

先日ヒビの入った食器棚のガラスのお話も聞いてきました。
強化ガラスにすべきか悩んだところですが、ご近所のガラス屋さんで難なく取替できるということで、その気軽さは普通ガラスの良さのようです。
暖房が入ると、木材が乾燥し、収縮する部分がでてきます。暖房が入り始めて2ヶ月くらい経つのでしょうか 。すこし隙間が出始めて、気になるところが出ています。1年検査の時までは広がったりしながら、少しづつ落ち着いてくることでしょうが、要経過監察ですね。
一応、気のついた部分などを工務店さんに連絡して、課題としてもらいました。


 

タグ:, , , , ,

2013年12月28日

カテゴリー:中庭のある小さな平屋, 仕事

10月にお引渡ししていた「中庭のある小さな平屋」でしたが、外壁の吹付けの仕上がり具合がどうも気になっていて、吹付け直しをしてもらっていました。
うちの事務所でよくお願いしている外壁の吹付けは、アイカのジョリパット「ゆず肌」というものです。
材料自体は高価なものではないのですが、骨材をほとんど入れない仕上げ方で、すっきりと上品な仕上がり具合になるのですが、下地の作り方や塗料の吹き方に手をかけないと、ムラの出やすい仕上げです。

修正も難しいのですが、今回はこれで2回目の吹付け直しでした。
写真ではあまり目立って見えないかもしれませんが、残念ながら少しムラが残り、修正はこれ以上無理だと判断し、建主さんにも立ち会ってもらい、ご了解をいただきました。
外壁の確認がてらに、住まわれてからの様子をうかがいました。
ここのところ急に寒くなってきましたが、とても暖かく過ごされているようで、基礎断熱、床下室内空気循環排気、高断熱の仕様はかなり有効に働いているようです。
これからますます寒くなる季節ですが、この感じなら今年の冬からは、とても暖かく過ごしていただけそうです。リビングからのお日様の陽射しも十分です。伺った日は、もうこれだけで暖かかったのですから。

息子さんの部屋には、予定どおりビンテージバイクが納まりました。カリモクのソファーとともに素敵に納まっています。息子さんのセンスに感服です。こんな風に使っていただけると、とてもうれしいです。

生活便利品も通販で購入されたものが、納まっていました。
冷蔵庫とキッチンの間の隙間には細長いワゴン式の収納が、洗面所には洗濯機の隙間に折りたたみ式の物干が、ピッタリ入っています。
ネットで探すと、便利なものがけっこうあるのに驚かされました。


 

タグ:, , , ,

2013年12月25日

カテゴリー:インナーバルコニーのある国道沿いの二世帯住宅, 仕事


国道沿いの現場では、内部解体がほぼ完了し、基本墨を出してもらうところまで進んだところで、新しくあける床の開口部の位置確認、新規窓開口部や外壁解体位置の確認などに行ってきました。
内部解体が進んで、リフォームで使う壁以外の木下地やALCの壁なども撤去されて、鉄骨造の躯体や外壁のALC設備配管がむき出しにされています。
ブロックやALCの下時、鉄骨の表情は、廃墟のようにも見えますが、力強く、迫力があります。改めて、この場所でのリノベーションが楽しみになってきます。


3階から北側斜線のきつい部分では柱が天井付近から曲がってきます。
既存図面では柱が曲がり始めるのは、もう少し高い位置からで、3階の天井に影響がかなり強く出てくることになります。

4階では2面の壁が斜め、というか屋根面です。
今回の耐火被覆材のロックウールは、既存の竣工年代からして、アスベスト含有の可能性は低いと思っていましたが、調査したところ含まれていないことがはっきりして一安心です。


国道沿いの家では、お子さんたちと楽しく遊び、緑を楽しむための大きなバルコニーを造ったり、午後になると陽射しのなくなっていた部屋にも、陽射しを取込むための窓を新設します。そのため、基本墨が出たこの段階で、外壁を壊して窓を造るために位置を、既存の状況に応じて変更、確認をしながら決めてきました。
新たに室内階段を付けたり、吹抜を造る位置の確認もしました。早速、床スラブコンクリートの解体が始まりました。

既存のバルコニーを壊してみると、あらためてこの開口部が魅力的なのに気がつきました。なんとかうまく活かしていきたい。良い提案を検討したいと考えているところです。

 

 
 

タグ:, ,

2013年12月24日

カテゴリー:仕事, 本八幡のマンションリフォーム

先日、本八幡の高層マンションで進めていたリフォーム計画のお引渡があり、事務所のメンバーでお邪魔してきました。


大きな改装ではないのですが、材木屋さんからの紹介のリフォームということで、すばらしい木を活かしたリフォームです。
ローズマホガニーを使った木部(姿見枠や手摺)、リビングの壁面にくわえて、
デザイン的にこちらから追加提案した、ベンチや天蓋についても、建主さんが気に入っていただき、受け入れていただきました。


ローズマホガニーのベンチです。工事用のエレベーターに入るいっぱいいっぱいの寸法でデザインして運んでもらいいました。
マホガニーのすばらしい木質感が、リビング全体をまとめあげる重要な要素となり、 クッションに選んだ生地とあいまって落ち着きある場所にできたと思います。


玄関の手摺は材木屋さんで加工してもらった後、現場でも曲面の調整をしてもらいました。



30階越えのお部屋からの景色は最高でした。
 

タグ:,

2013年12月23日